<6人の超音波科学者 -Six Supersonic Scientists-  森 博嗣  講談社>

 

  

総合評価 ★★★★

完成 ★★★

創造 ★★★

残留 ★★★

衝撃 ★★★★★

価値 ★★★

鋭敏 ★★★★

 

Vシリーズ7作目。

 

舞台が「閉ざされた研究所」です。

S&Mシリーズ1作目の「すべてがFになる」以来の閉ざされた系ですか?

「今はもうない」もこの部類にはいるかな?

 

とにかく閉ざされた系では警察が介入しないので、しばらく殺人犯と一緒に過ごさなければ

いけないと言うスリルがあります、これはわりと好きなんだよね。

今回は偶然たまたま約一名警察が乱入してしみましたが。

 

あと研究所の代表である博士が仮面を付けていると言うあたりで、まっさきに綾辻氏の

「水車館の殺人」を連想しました、トリックも類似しているのでは?という予想を立てましたが

まぁいい線いっていたと思いますけどね。

 

超音波の話なんかも絡んで来るんですが、さすがに全然判りませんでしたね(笑)。

この分野は全然ダメみたいです。

ついでにトリックも犯人もまったく目星をつけることさえ出来ませんでした。

解決編を読むと、あぁーって感じで情けなく納得できる内容ですが・・・・。

なぞなぞも解けなかったしなぁ〜。

 

話の内容もせっかく科学者が出てきたので、もうちょっと面白い会話があるかと思って

期待したのですが、真賀田博士や天王寺博士のように。

ちょっと期待はずれでしたね、まぁよく考えたら6人の超音波科学者であって、

天才の文字はどこにも入っていませんもんね、残念。


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