<保険金詐欺事件?>

 

海外旅行中の出来事の続きというかその後なので”風前の灯火inフランス”を

読んでいない人は読んでからの方が良いですよ。

 

海外旅行から無事(?)帰国しほっと一安心の私だが気がかりなことが一つあった。

それは旅行中に無念の水死をとげた今回の旅行のパートナーの一眼レフカメラのことである。

買ったばかりのしかも5〜6万もした高価なものだ、

液晶画面も消え、レンズの中には水が入り、もうピクリとも動かない。

でもどう考えてもみても修理できそうにはなかった、残念ながら完全に死んでいたのだ

 

自宅に戻り唯一の希望である旅行前に入った掛け捨ての海外旅行保険の書類を見る。

旅行前に何かあった時のためと一番安い保険に入っていたのだ。

心の中ではもしかしたら保険金がおりるのでは無いかと密かに期待していたのだ。

急いで書類に目を通す、すると海外旅行中に破損した物にもかかっているではないか!

ただ、問題なのは海外旅行中に破損したという証拠が何処にもない・・・。

 

旅行中に添乗員さんに数日後に相談したんですが、事故証明書のような物は

その場でしか発行できないらしく、すぐに言ってくっれば良かったのに言われていて

半分諦めていたのも確かです。

ただ、外国に行ってまで警察のやっかいになるのはねぇ〜どうも・・・。

駄目もとで保険会社に足を運ぶ、死んでしまったカメラも一応持っていく。

 

とあるデパートの1階にある旅行代理店だ。

私  :「あの〜、旅行中にカメラを破損したんですけど・・・」

受付嬢:「その場合は販売店に行って修理できないか確認を取ってください」

 

は?

こ、これは、も、も、もしや確認さえとれれば保険金がおりるいうことか?!!

あまりのうれしさに大急ぎでカメラを買った「カメラのキタムラ」へ向かう。

見せると当然のようにこれは無理ですのお言葉いただき、よしっっ!!

大急ぎで保険会社に引き返すが、

 

受付嬢:「ちゃんとした修理が出来ないという証明書類が必要です」

 

 

何?!、「さっきはそんな事言わなかったでしょ?!あんた!!

とは声に出しては言えず、心の中では絶叫していた。胸中穏やかではない。

 

私  :「くそっ、それなら最初から言えよっっ!!」とも言えなかったが、

    「解りました」とお利口さんを装う。

受付嬢:「その時にカメラの値段を教えて下さい」

私  :「値札を持ってくればいいですか?」

受付嬢:「はい、中古品になりますので、多少減額になりますが」

私  :「わかりました」

 

店を出る。さっきまで穏やかではなかった胸中もいっきに晴天へ。

 

なぜって?そりゃだってねぇ(笑)、グフフフフ、笑いがとまらん(笑)。

普通、一眼レフカメラをセットで買うと、通常50%オフぐらい普通なのだ。

だから5〜7万で買ったカメラだが全部原価で計算すると14万近くになるのだ。

中古品と言うことで多少ひかれても10万ぐらい支払われる事になるはずだ。

 

つまり5万ぐらいまるまる儲かる、受付のお姉さんは値札でいいって言ってたし。

値札は当たり前だけど定価ですから・・・。ついでにカメラとレンズを分けて出すし・・・。

これは、前回より良いカメラ買ってもお釣りが来るって事なわけで・・・、

本当にこれで良いのだろうか?これは保険金詐欺にならないのか?

いや、店員のひとがいいと言ってるんだから大丈夫(強引)。

カメラ屋に戻って書類を頼むと、「少しかかります」とのこと、仕方がない。

 

後日、証明書類と値札を持って保険会社へ出かける。

 

すると、見事に13万ちょっとの金額が支払われた。

もう、嬉しくて嬉しくて仕方がなかったね、これには。

いやいや、うれしい誤算とはこのことでしょうか?

 

早速、前のカメラよりグレードの高いカメラを買いました(笑)。

それでも6万近い金額が手元に残ったよ。

 

結局と言うか当然というか、残りのお金は、何に使ったかわからないまま消えていったが。

それにしても、なんてラッキー!!

でも、これって別に悪い事じゃないよね??

 

注)この物語はフィクションかもしれません。

2000年 7月21日


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