お医者様いませんかー?

 

 

小型飛行機の中。

 

「うぅーう〜!!」

小太りの男が席でお腹を抱えている。

 

「だ、大丈夫ですか?」

「ス、スチュワーデスさんー!」

「どうしました?」

「う、う、お腹がー」

 

 

勤めて冷静にお決まりの台詞を口走る。

 

「だ、誰かお医者様はいませんかー?」

 

「はい」

 

白髪の男が立ち上がる。

 

「急病人なんですお願いします。」

「どれ」

 

痛がる患者のお腹を触る

 

「うーん、陣痛ではないようですな!」

「残念ながら専門外です」

 

ボフッッ! ←スチュワーデスの鉄拳が腹部にめり込んだ音。

 

 

そしてまた勤めて冷静にお決まりの台詞を口走る。

 

「誰かお医者様はいませんかー?」

 


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