<内視鏡検査> 先日行った「人間ドック」の検査閣下じゃなくて検査結果がでたらですね、 それはもう、見事に再検査になったわけです。 そりゃ、調子が悪くて検査に行ったわけですので、「全くどこにも異常ありません!」と 言われた方が逆に不安になるところです。 とは言え、引っかかった場所が十二指腸&大腸、腎臓の3カ所。 なんか全部脂っこい箇所なんですよね。 腎臓については半年後の再検査と言うことでそれほどまずい感じではないんですが、 その他はさっさと再検査した方がいいとの事でしたので、 ここまで来たら どちらも内視鏡検査なのですが、1日に2つの検査を同時に行うのはあまりお薦めできない という事や、有名な内視鏡の先生が月・木曜日しかいない、お盆休みなどが重なり 少し検査する時間があいてしまったのでした。 −8月7日(木)− 胃内視鏡検査 胃の内視鏡検査・・・前日の8時以降に食べ物を食べられないという過酷な試練に 苦しみ、空腹に耐えながら朝。病院へ。 軽い問診を受けた後、内視鏡検査室前に待機させられる。 私よりも前に40前後の男の人が診察を受けるようだ。 しばし待たされた後に診察室の前室に通された・・・先ほどの人はここに待機していたのだろう。 まず、肩に胃の動きを抑える筋肉注射をされ、その後、のどの奥にゼリー状の麻酔薬を飲まされ しばらく喉に溜めているように命令され放置された。 正直、たかが胃カメラ、たいしたことはないと思っていた。 辛いという話も聞いたことはあるが、ぜんぜん、なんと無いという人もいる。 つまり受ける人間と、診察する人間によって大きく変わるわけだ。 その点、今回診察してくれる先生は某大学でも有名な消化器系の先生で内視鏡では かなり有名な医者であるらしいのだ、そんな意味でかなり安心しきっていた。 自分でも吃驚するぐらい落ち着いていたと思う。 がしかしだ、そんな余裕も次の瞬間、音を立てて崩れ去る(音なんか出ていない)。 おぇぇ〜、おぇ〜っっ!! うぐぅっ、おぇ〜っ! と診察室から先ほどの男性のうめき声が聞こえていたからだ・・・・。 ・・・。 ・・・。 ・・・。 内視鏡の権威じゃなかったのかよ!!!!(心の叫び) さっきまでの余裕はいったいどこへ。 急に喉の溜め込んでいるゼリー状の麻酔が喉の吐き気ポイントを攻撃。 おぅ〜っ! っとなるがギリギリのところで踏みとどまる。 そうこうしている間に、先に診察していた男性が終了して診察室を後にする。 看護士さんが呼びに来て、診察台の上に乗せられる。 もうどうにもなら、いきなり奇声を発して逃げ出すこともできるが、そんな事をしたところで 何も解決はしない、ただ検査が延びるだけだ。 現れた先生は若い。 まて、ちょっと若過ぎはしないか?本当にそいつが内視鏡の権威なのか? 研修医とかじゃないよな?おい? そんな事を思っている間にもまがまがしい機械をいじりながら、 私の口にマウスピースのようなモノをはめられる。 そして次の瞬間、たいした前触れもなく、さくっと胃カメラを口の中に突っ込みやがった。 が予想していたような嘔吐は全くなかった。 先生の「はい、もうはいったからね〜」の言葉に違う意味で吃驚した。 その後は滞り無く、胃の中を検査し、十二指腸もじっくりと観察された。 ここまでくると余計なことを考える余裕も出てきてふと気になったのは 先ほど男性が検査してからそれほど時間が経っていないけど、 内視鏡・・・ちゃんと洗浄したんだろうな? なんだかすっげーディープな関節キスをしているんじゃなかろうか?と言う 不安だけがこみ上げてきて、うぇぇ〜っって感じ。 まぁこんな感じで、胃の方は軽い炎症が起きている程度だったので特に問題はないそうだ。 この日、午前中は会社をサボってブラブラして午後から出社した。 −8月21日(木)− 腸内視鏡検査 日にちがあいたが、腸の内視鏡の検査であった。 胃の内視鏡検査とくべて、前日から食事制限がある、これを食べちゃいかんとかね。 消化に悪いモノを食べると腸内にそれらのモノを残ってしまうらしいのだ。 まぁそんな事よりも試練なのは腸内の洗浄だ。 おそらく方法は1つではないと思うのだが、検査の場合は下剤を使うらしい。 検査日の朝から下剤を飲み、腸内をスッカラカンにしたうえに綺麗に洗浄されるというわけだ。 朝6時から下剤を飲むように指示されていたので、目覚ましを5時50分にセットし 起床したのはいいが、二度寝してしまい、気が付いたら6時24分・・・・やば。 下剤を飲むと言葉にすれば一言で簡単に済ませることが出来るが実際はそんなに甘くない。 ちなみにこれを全部飲み干さなくてはいけないのだ。 ちなみに隣のコップはけっこう大きめのコップ。 下剤容量は1.8リットル。 これを1時間以内に飲み切らなくてはならない、そしないと、検査中に・・・・ってことになるからだ。 前日消化の良いモノばかり食べたこともあって、お腹はすいているのだが、いかんせん飲むのが下剤。 たしかに味もスポーツドリンク味なのだがやっぱり下剤なわけで、なかなか進まない。 30分もすると早くも便意が。 ここからは飲む、出す、飲む、出す、飲む、出すの繰り返し。 飲んでいる途中に「うっ」ってなっちゃうわけで、ついでに排泄物は 3回目以降は完全に透明な液体になってしまい、明らかに飲んだ下剤がそのまま排泄された感じだ。 にしても感触が微妙です。 肛門から小便しているような感じですから(液体も妙になま暖かいし)。 そんな感じで気持ち悪くなりながらも1.8リットルを飲み干し、排便もほぼ終了、 予約の時間に間に合うようにさっさと家を出て病院に。 受付を済ませると、可愛い看護士が近づいてきて、便の状態を聞いてきます。 「無色透明です」と答えると、じゃー大丈夫だね?と言って内視鏡診察室に連れていこうとします。 がしかし、どーもお腹の中にまだ液体が残っているような気がして、 「先にトイレにいってもいいですか?」と質問したんです。 そしたら、「いいですよ、それだったら、終わったらトイレの呼出ボタン押して下さい」 「私が便の様子を確認しますから」 え、いや、確認って・・・完全にやぶ蛇だった。 何が楽しくて他人に自分の排泄物を見せなきゃならないわけ? といっても無色透明なんですが(今限定)・・・とはいえやはり恥ずかしかったです。 見事看護士の排便検査もパスし、内視鏡室前室に案内されます。 胃の内視鏡検査を受けた場所と同じです、今日の検査は私しかいない模様。 案内した看護士にまず全裸になって、専用のパンツを履き、浴衣のような検査着に着替えるように 言われ、カーテンを閉められます。 専用のパンツって言うのは、早い話、男性用下着を前後逆にしたようなもんです。 お尻の部分に強烈な割れ目がはいっているんですわ。 着替えを終わらせると、また腸の動きを抑えるための筋肉注射を左肩に打たれます。 相変わらず痛いんですけど・・・。 さて、それが終わると、診察室に通され、診察台の上に寝かされます。 胃の検査で慣れたのもあると思うが、やはり全くと言っていいほど緊張感は無し。 ふぅ〜、この時点でお腹空き具合もマックス! やがてゴム手袋をはめた先生が現れ、機械の準備をしたのち、 肛門に指を突っ込み何やらヒンヤリしたモノを塗ったくられる・・・・変な感覚だ。 そもそも彼女以外の人間にそんな事されたことなんて今まで生きてきて1度もないわけで、 それが今日で顔を合わせるのが2回目の男にヤラれるなんて・・・・。 そんなことを考えている隙に、お構いなしにカメラを挿入してきやがった。 もちろん痛みのようなものは全然ない、内視鏡自体、口からのみこめるぐらいだから、 それほど太くないわけだしその辺は心配していなかった。 が、予想に反して痛い場所はあった、そう、大腸は腹部の周りを1週するように配置されているために 曲がり角の部分にくると内視鏡が腸の壁を押してかなりの痛みが走るのだ。 とにかく曲がり角の度に痛みを堪え、空気を腸に注入しながら小腸までカメラを挿入したところでストップ。 腸の検査は基本的にまず検査する末端までカメラを挿入してから、カメラを抜きながら 診察して行くのだそうだ(おそらくその方がスムーズなのだろう)。 ちなみにこの内視鏡といモノはカメラだけではなく、幾つかの機能の集合体なのだ。 もしカメラだけであればあれほど太い必要性はないだろう。 診察を受けて気が付いたのは、まず、空気を送り込み各臓器を膨らませる役目がある、 そして、臓器の内部に溜まっている不要物を吸い出す機能も備わっているのだ、なるほど多機能だ。 さて、診察は順調に進んだが、一部腸内が炎症を起こしている部分があるらしい。 モニタを通して自分で自分の腸内を見ているのだが、いかんせん素人には良くわからない。 一応、組織を採取して病理検査をした方がいいということで、組織を採取されることとなった。 モニタにいきなりアームのようなモノが現れたと思ったら、いきなり人の腸を鷲掴みし、 次の瞬間、それを引きちぎった・・・・幹部からドクドクと流れる血液! そして何事も無かったように診察を続ける。 待て待〜てい!! めっちゃ血が流れてたって、今。 あれ放っておいていいのかよ!、流血してるって・・・・内心焦りまくり。 しかし先生は動じず、「あぁ、ここも少し炎症をおこしてるね」とか言って またしてもアームが私の腸を鷲掴みし、そして次の瞬間、それを引きちぎり、また出血する。 がしかし、痛みというモノがまったくない。 「2〜3日血便が出ると思うけどなんともないから」 と、いとも人ごとのように(人ごとなんだが)言い放った。 検査は15〜20分程度で終了したと思う。 それほどおおきな疾病も見つからず、とりあえずは良しとしよう。 検査用のパンツは使い捨てだったようで、ゴミ箱に捨てるように指示されましたが あの看護士があとでコッソリ回収して良からぬ事に使うつもりでは?などと疑ってしまった。 着替え終わって待合室で待っていると、確実にお腹の調子が悪い。 検査の時に大量に空気を注入されたことによって、お腹がパンパンに膨れており、 これでは中年オヤジも真っ青な腹の出っ張り具合、まいった。 その後、問診を受けて、会計を済ませ病院うを出て歩き出したはいいが、お腹が痛くてたまらない。 このまま病院に引き返して腹痛で診察を受けようかと悩んだぐらい。 直感的にこれは便所に逃げ込まねばと思い、とにかく綺麗で長時間居座ることのできる トイレ(洋便)が必要だ・・・・・そして大きな公園内に大きなコンサートホールがあるのを思いだし、 コンサートホールのトイレに立て籠もった。 もちろん先ほどまで検査をして大腸の内部を隈無く見ているのだから、 排泄されるモノが微塵も残っていないのは重々承知だ。 たぶん原因は空気なのだ。 が、しかしこれがなかなか簡単には出てくれないのだ。 結局お腹が落ち着くまで1時間近くご厄介になってしまった。 さすがに何時までもコンサートホールのトイレに立て籠もっているわけもいかず、 トイレを出たのだが、やはりお腹の調子はいまいち。 それに加え、朝早くから起きているのにも関わらず、何も口にしていない。 すでに午後12時は廻っている・・・空腹具合はとっくにマックスを超えている。 超マックスだ。 とは言え、何か食べられるとはちょっと思えないので、何か飲み物を摂取することに決めた。 公園内の自動販売機で選んだのは、選んだのは・・・・ コカコーラ500ml いや、他にもあったのだ、ただどうもスポーツドリンクだけは朝の下剤を思い出して 飲みたくなかったし、甘いモノが飲みたくて、選択したのがコカコーラ・・・・。 でも、よりによってコカコーラ。 えぇ、そりゃ間違いでしたよ。 誰がどう考えてもコカコーラは間違えですよ。 その後しばらく、復調しないお腹にコーラを500mlも流し込むと言う 拷問のような状態はしばし続いた。 さて、かくして胃&腸の内視鏡検査は終わったわけだが、 やはりと言うか当然だがあまり良いモノではないですな、特に腸の内視鏡検査は。 そもそも男ってのは突っ込むのには慣れていても突っ込まれるのには免疫が余りないのだよ、 上も下も。
首を括る腹を括るしかないと再検査を決意したのでした。