2003年 EPオフロード全日本選手権挑戦記

期待、挫折、そして未来へ

〜 TB−evoVバギー VS KX−Oneバギー[MarkU] 〜

※注 自己満足度100%の文章です

8/9,10と今年も挑戦してきました全日本選手権。
昨年は九州代表で予選もなく、完成度の低かったエボ1バギーでも難なく参加することは
できましたが、今年は激戦区関東。
マシンは1月始めに完成し、ヒルトップ、谷田部、EYEのコースで熟成させてきました。
その甲斐あって、
谷田部の1次予選26位、2次予選33位、ヨコモカップ25位
の好成績を残すことができました。
そして迎えた全日本。
いやが応にも期待は高まります。
そして全日本と言えば、やっぱり関西の「燃える小羊」さん製作KX-バギーとの
自作バギー対決。
さてさてその結果やいかに。。。


これ(右)がKX-Oneバギー[MarkU]だ!
 

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8月8日(金)
2WDの予選日。
改修後の路面はまたこれまでと変わったようで、
みなさん悩んでおられるようです。

8月9日(土)
4WD予選1日目。
ピットはなんと、滝沢選手、島谷選手の向かい。
緊張しつつセットアップ開始です。
タイヤはとりあえずみんなが使っているホールショットM3。
今回はロッシのタイヤもいろいろ用意してきたのですが、出番はないのでしょうか。
さっそくですが、レースの始まる前に、小羊さんと再会。
先週完成したばかりのマシンを見せてもらいます。
私のマシンよりも遙かに自作度の高いマシン。
先週のシェイクダウンでもなかなかの走りをされたそうですが、
それでもいきなり全日本と言うのはマシンに
荷が重いのではないのでは、
とそのときは思ってました。。。。
マシンがきれいなうちに、ということで、恒例の記念撮影をしました。
それを見たラジマガのみしまんさんから取材を受けました。


 

予選1ラウンド
予選の組分けは予めされていたのですが、なんとその予選順を決める
抽選を実施。各組の1番の選手がくじを引いたそうで、
12組から1組、2組〜11組の順番で走ることになりました。
私は5組だったので、6番目です。
ちょうどいいところでしょう。
この5組にはいつもお世話になっているpieさんを始め、
知っている方がたくさん。おもしろいヒートになりそうです。

今回のコースはチョモランマのような大きなジャンプがなくなったので、
駆動系にそれほど負担はかからないだろうと
スリッパーはほぼロック状態にしました。
タイヤはホールショット。他のセットはこれまでと
ほとんど変えてません。モーターはLUNAです。

ライトさんに車出しをしてもらい、コースイン。
しかしこれまでの感じでパワーをかけると、巻きまくり。
ステアリングがすごくシビアです。
グリップ感もないし。
一気に自信がなくなりました。
まあ最初なので、とりあえず丁寧に走らせましょう。

そしてスタート。とにかく慎重に、ジャンプも無理しないことにしました。
慎重さが功を奏してか、数周はトップでいられました。
何周かすると慣れてきたのでジャンプも飛んでみました。
5連ジャンプもアプローチに気を付ければきれいに飛ぶことができました。
しかしそのアプローチがなかなか決まらず、なめてばかりでした。
そして5分のコール。
かなりダラダラ走ったのでタイムは期待できないと思いましたが
予想外に14周5秒とまあまあのタイム。
最初にしては上出来です。
これなら15周もすぐに入れるだろうと思ったのでした。

KX−バギーはとてもよく走っていました。ジャンプもきれいだし、
大きなミスもなく。とても完成したばかりのマシンとは思えませんでした。

結果: 56位
結果だけ見るとかなりよさげです。
ただ上位に行きそうな方々のリタイヤもたくさんありましたので、
まだまだタイムを上げて行かねば。
とりあえずKX−バギーよりちょこっと上につけることができました。


疾走するKX-Oneバギー[MarkU」
 
 

予選2ラウンド
1ラウンド目がシビアな挙動だったので、Fダンパーを寝せようかとも
思ったのですが、せっかく慣れてきたところなのでこのまま行くことにしました。
コースに慣れたはずなのに、5連のアプローチに失敗して転倒ばかり。
タイム更新はなりませんでした。

結果: ?位
KX−Oneバギーは、?位

予選3ラウンド
Fダンパーを寝かせて、スプリングをロッシの銀から緑へ。いい感触です。
昨年は第3ラウンドにベストタイムを出しているので期待できます。
だいぶ走りやすくなりました。
しかし、よく走れたと思ったのですが、わずかに1ラウンドのタイムに届かず。
全然「走った」という感じがなかった1ラウンドのタイムをなぜ更新できないのか。
頭の中で「?」が渦巻き、迫り来るKX−バギーに焦りを感じ始めました。
ギアも少し飛び始めました。スリッパーロックはやはり厳しかったようです。

結果:?位
KX−Oneバギーは、15周に乗せてきて抜かれてしまいました。
やば〜い!


台風による湿気でクーラーの風が真っ白でした。

予選4ラウンド
モーターをExcel-Gに交換しました。

スタートからギアが飛びまくり。
でも気にせず攻めた。やっぱり玉砕。タイム更新ならず。

さて、スペアのリングギヤはありません。。。
昨日買いに行けなかったのが悔しい。。。
とりあえずシムでベベルとリングギアのすき間をつめるだけ
つめるしかありません。で、今日終わったら買ってくるつもりでした。
しかし、いるじゃないか、メーカーの人が!
pieさんのご協力により、前住選手から直にいただいちゃいました。
ありがとうございます前住選手、TRF万歳!
 

予選5ラウンド
さっそくTRFスペシャルリングギアを組込み、
大逆転へ向けての準備は整いました。
そして予選最終5ラウンド。
それなりの走りはできたのですが、更新ならず。。。
 

予選終了。
結局1ラウンドのタイムがベストで、

結果: 86位

ああ、去年より悪い・・・
KX-バギーは10番も上の76位・・・

「負け、決定」
夏が終わった、、、そんな感じでした
 


 
 

8月10日(日)

さあ、決勝です!
なんて気合いも入らないんですが、とにかくベストは尽くそうと、
昨日やろうと思ってやらなかったセット変更をすべてやりました。
・前後ダンパーオイル変更
・Fスプリングロッシ緑→京商銀へ
・リヤハブ1度→2度へ
などなど。

まずは2駆の決勝を見学。
さすがAメイン。
どうしたらこんな走りができるのか。

そしていよいよ4駆の決勝スタートです。
K、Jメインと終了し、いよいよIメインになりました。
去年のIメインは、熱かったなあ。
今年のIメインは、、、『愛』がある、ということで。。。

6番手スタート。
いつもなら、スタート直後の混乱を避けるため、わざと下げるのですが、
今回は一つでも上を目指したいと思い、一段の中で1コーナー、ジャンプへ。
やっぱりからんじゃいました。。。
そして最下位へ。

これでもう「慎重に」なんてことは言っていられず、攻めるしかないのですが、
やっぱりちょこちょことミスは繰り返すのでした。

レース終盤、トップと思われる車が来たので道をあけたのですが、
次のコーナーで追いついたので、抜き返してしまいました。
ここでようやく目が覚めたのか、2〜3周いっしょに走ってました。(邪魔はしてない、と思う・・・)

その後もミスがあり、結局は予選から順位を一つ落とし、7位でゴールとなりました。

Iメインに、『愛』はなかった、かな。
 
 

その後、Bメインの決勝で、前住選手の走りに感動しました。
駆動系のトラブルでスピードが乗らず、ジャンプも全ナメ状態にも関わらず、
3位でゴール。
来年は、予選1回は全ナメしてみようっと!と思いました。
 
 

何はともあれ今年も夏が終わりました。

半年かけて熟成してきたTBエボリューション3・バギー。
結果は残念なものでしたが、とにかく全ヒートを完走できました。

またこのマシンを通して、今まで以上にたくさんの方々と
知り合うことが出来ました。

そうなんです、私の役目はレースでよい結果を得ることだけではなく、
個性的なマシンで話題を提供すること、なんです。

レースが終わってみて、ようやく思い出しました。
初心に返った気持ちです。

とは言え、腕も磨かなきゃかなとも思ったのも確かなので、来年の雪辱へ向けて
またがんばっていきます。


共に戦ったライトさん、pieさんの愛車と。


ライバルと。
 

最後に、
ライバルの燃える小羊さん、
いつもお世話になっているpieさん、
ピット確保、車出しに協力していただいたライトさん、
掲示板で応援してくださったkobaさん、
走行写真を撮影してくださったみしまんさん、
リングギアを提供してくださったTRF前住選手、
その他、エボ3バギーを気に掛けてくださったみなさんに
お礼申し上げます。
ありがとうございました。
 

2003.8.20 ライブリ

スペシャル写真
(photo by みしまんさん)