2004年
EPオフロード全日本選手権 参戦記

今年も参加してきました、全日本選手権。
今年で3回目の挑戦になります。
昨年は、2次予選やヨコモカップなどの前哨戦で期待のもてる成績を残していましたが、
本戦ではまるで思うように走れず、ライバルの燃える小羊さんに大きく水をあけられて、
レース後は大きく落ち込んでいました。

そんなこんなで今年はエボ3バギーの進化版『バイタリス』での挑戦となります。
バイタリスでの初レースとなった関東2次予選は、タイムが伸びず補欠1位の51位。
これではいかんと谷田部練習を敢行し、だいぶ満足の行くセットが出せました。


☆全日本に挑戦した自作車達☆

今回は多数の自作バギーの参戦があったことを忘れてはいけません。
一昨年、小羊さんと私の自作バギー対決が、ささやかながらも注目され、
専門誌で紹介されるにつれ、自作バギーに興味を持つ方が増えていきました。
私にとっては仲間が増えたようで、これが何よりもうれしかったです。

さて肝心のレースレポに移りましょう。
2WDは予選通過できず、今年も土曜日からの参加です。
コース中央の大きなジャンプを始め、いかにもテクニカルコースといった感じ。
スピードコースは大の苦手なので、これは私にとって大歓迎です。

図らずも奥側ピットの左手の方は、自作車オーナーが集結しました。
私の周囲は、エボ2バギー『デスペラード』のほのあゆさん、
トップフォースの出浦さんとタミヤ勢ということになりました。


☆とこやさん作アルシオンバギーのメンテをするサニオさん☆
谷田部練習でもお世話になりました!


☆はるばる北海道からEZO4ダイダロスで全日本殴り込みの
ねるそんさんとチームアザラシ監督☆
大活躍でしたね!


☆ダイダロスのスリッパー部分☆
一番気になるところです!

昨年、一昨年はなかった練習走行が2分間ありました。
ここでうれしい誤算が。
これまでのきついアンダーがまるでうそのように良く曲がり、ジャンプ姿勢も
期待どおりになっていました。足回りは特にいじってないのですが。。。


☆バイタリス全日本バージョン☆

バイタリス全日本バージョンの変更点は、
・ ウイングの変更…アルティマ用→クラウドブレイザー用
アンダー対策のため、極力ダウンフォースが小さくなるように選択
・ リアユニバを新型BC用に
新し物好きなので
・ アッカーマン角の変更
練習で感触のよかったものに
・ スリッパーはきつめに
ジャンプが飛べないのを嫌って(これが裏目に。。。)

○第1ラウンド
 私のヒートは6番目で、ファイナリストの川嶌選手、ヨコモの細田選手ら、強豪揃い。
8番目スタートだったのでまずは気楽に走れました。
最初なのでジャンプも控えめにしましたが、おおむね感触はよかったです。
ただ途中でギアから異音が。スピードは落ちなかったのでそのまま走りました。
とりあえず13周をマーク。ホールショットM3でグリップも上々。目標を14周に設定。
マシンを確認すると、スパーの一部が欠けていました。カッターで歯形を修正。
スペアがないので。。。

○第2ラウンド
特にマシンに変更はなし。だいぶリズムもつかめ快調に集会を重ねていましたが、
調子に乗りすぎてパイプにヒット。フロントサスアーム破損でリタイヤ。

○第3ラウンド
サスアームを交換。動きをチェックしていたところ、ストローク時に、
ステアリングプレートがサスアームに干渉しているのを発見。
今までは大して影響ないだろうと思っていたのですが、よくよく観察してみると、
けっこう干渉が大きい。
アッカーマン角を変更した関係で先っぽの方が要らなくなったので、
思い切ってカットしました。
そして挑んだ第3ラウンド。ミスも少なく、特にコース後半部分に自信があったせいもあり、
ほぼベストの走り。目標の14周をクリアしました。

○第4ラウンド
14周をクリアしたものの、ベストタイムに1秒及ばず。
それでも2回ほど大きなミスをしてのタイムなので、まだまだタイムアップが期待できます。

○第5ラウンド
第1ラウンドで一部破損したスパーギヤはだいぶ痛みを増していました。
しかし交換する時間もなく、今日はこれで乗り切ることに。
しかしやっぱり持ちませんでした。2周目でリタイヤ。

結局、第3ラウンドがベストタイムで、予選70位。ぎりぎりGメインに入ることができました。
昨年、一昨年は90番台だったので、自分としては大満足のポジションです。

○決勝
 ここまでくればもうお祭り気分。
午前中は出番なく、ぼろぼろになったスパーを交換。
ついでにベベルギアも交換。これでギアは万全。
一発勝負だからとスリッパーもかなりきつめに設定。


☆決勝バージョン☆

Jメインで、ねるそんさん(EZO4ダイダロス)と
燃える小羊さん(KX-Buggy Mk2)が1-2フィニッシュ。


☆メイン優勝し、監督と喜びをわかちあうねるそんさんと、
それを称える燃える小羊さん☆

Iメインでは414Bさん(TRF414Buggy)が優勝。
Hメインでもいちさんが優勝と、盛り上がりは最高。
それに続けといざGメイン。最後尾スタートなので気も楽。
チャンプ下国選手を当面の目標に走りました。
序盤のゴタゴタで真ん中くらいにつけることができ、その後もミスはするものの、
周りも同じような感じ。
いつの間にか3番手まで上がってさああと1分というところで、
聞き慣れた異音が。。。
スパーか、ベベルか。。。なんとかゴールまで持たせたかったけど、
大ジャンプの坂を登り切れず、無念のリタイヤ。
力が抜けました。

そんなこんなで結果は、Gメイン9位(総合69位)。
予選と同じミスをしたのがなんとも悔やまれますが、結果には満足しています。
とにかく、エボ3バギー『バイタリス』は良く走ります。これまでのどのマシンより。
これでお蔵入りするにはちょっともったいないなあ、と思いつつ、
しっかりとエボ4バギーに基本コンセプトは受け継がせたいと思います。

レース終了後、自作車オーナーが集まって、RCW誌の取材を受けました。
みなさん全日本を本当に楽しまれたようです。
 
 

今後もこんな全日本が続くといいなあ、と思いつつ、今年の夏は終わります。

最後に、自慢のマシンを見せてくださった自作車オーナーのみなさん、
いろいろお手伝いして頂いたほのあゆさん、出浦さん、
モーターメンテしていただいたpieさん、他、お世話になったみなさん、ありがとうございました。
 
 

〜取材風景〜



このレポートを読んでくださったみなさん、
自作(改造)バギーでもここまでやれるのです。
あなたもオリジナリティあふれた一台を作ってみませんか?

2004年8月 ライブリ