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 - 新聞掲載記事


映画配給大手のギャガ・コミュニケーションズ(東京・港、藤村哲哉社長)は、年末公開予定の映画向けに数分間の動画像で映画の内容を紹介するメールを使った新たな宣伝手法を導入する。メールで動画を活用した映画の予告編が配信されるのは初めて。文字よりも強い印象を与える動画を使った宣伝活動をテレビCM以外でも展開し、集客効果を高める。ネットを使った映画宣伝の新手法として、メールによる広告展開の可能性を探る。

動画メールで紹介するのは九日から全国公開する劇場用映画「オーロラの彼方(かなた)へ」(グレゴリー・ホブリット監督、デニス・クエイド主演)。メール配信サービスを手がけるメールイン(東京・渋谷、藤田晋社長)が抱えるメール会員五千人を対象に、八日から約二分間の劇場予告編を配信する。配信後に出口調査で「メールでこの映画を見た」などの観客動員効果を測定、以降の動画メールの利用を検討する。

メールにはベンチャー企業のアイ・ニューズ(東京・千代田、呉英仁社長)が開発した「LiveMail」という技術を活用する。送られてきたメールをクリックするだけで動画を閲覧できるようにした。通信データ容量の小さい電話回線でも視聴には問題ないという。ブラウザー(閲覧ソフト)に使われるHTML言語と、ネットワークを介してブラウザー上でソフトを実行する「Javaアプレット」をメールの元データに組み込むため、閲覧者は動画を再生する専用ソフトを使う必要がない。

配給会社は伸び悩みの続く映画の観客動員策として、作品の公式サイトを開設したり携帯電話をチケット代わりに活用するなどの宣伝活動を展開し、新たなメディアとしてのネット利用を模索している。動画メールは映画マーケティングの新手法として注目を集めそうだ。


媒体名 : 日経産業新聞
掲載日 : 2000年12月08日
ページ : 2面
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