Last update 2002/07/20
自閉症って?
次は,千葉県支部の会員を対象に行ったアンケート調査の結果です(子どもの年齢は6歳から32歳)。
「現在困っていること」
● 会話ができず,意思の疎通がうまくいかない。----------------- 92件
● 多動であり,危険がある。---------------------------------- 18件
● 地域の中で,反社会的な行為が行われる(いたずらなどを含む。)。15件
● 一人で留守番ができないので,緊急時にも外出できない。--------72件
● 趣味がないため,なにもすることがない。 --------------------- 63件
● 固執性が激しく少しの変化にもパニックを起こす。-------------- 28件
● 親,兄弟との関係があまりよくない。--------------------------13件
「もしやり直せるとしたら,どんな時期にどのようなことを?」
● その時期はできるだけ早く,幼児期や生まれてすぐの時点からやり直したい(次いで多かったのが小学校)。
● 先回りして何でもやりすぎたのでそういう失敗はしない。
● 理解してくれそうな人だけではなく,親戚や知人などにももっと話しかけたい。
● 学校などの指導方法が未確立であったので混乱して迷ってしまったので,今度は何とかしたい。
● 専門機関でも適切な指導が受けられなかったので,今度は何とかしたい。
この設問では逆に,「精一杯やってきて,これでよかったと思っている。」という回答も少なくありませんでした。
お母さん方が回答したとおり,自閉症児・者は強いこだわりや,コミュニケーションや対人関係に発達障害をもち,このため普通の人のような社会生活を送ることが大変困難です。
しかし,彼らも成長する力を持っています。皆とおなじように生きがいをもって楽しく生活を送ってほしい・・これは親の切なる願いです。
そのためには,まず彼らが示す特徴を発達障害として正確に理解することです。その上で早期から個々の子どもに合った適切な療育や教育を手当てし,そして生活全般にわたり皆が協力しあって支援していく。もちろん,社会の理解や受入れも必要不可欠です。
私たちは,この思いをホームページから発信していきたいと考えています。そして,生き生きと生活し,学校に通ったり,仕事に励む自閉症児・者の姿や,彼らが育ち生活する環境を情報として提供していきたいと思います。

山田高広(7才)作 「伸びよわが子ら」から
自閉症について,詳しくは下記をごらんください。
「自閉症の手引き」
千葉県支部リンク集
自閉症者たちと共に生きるために
講演録「自閉症スペクトラムについて」 (門 眞一郎先生 2002.4.20) (PDF)
同講演レジュメ「自閉症は自閉症 〜高機能であれ低機能であれ〜」 (PDF)
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