伸びよわが子ら 第4号
教育は自閉症児を変える

〜お陰様で完売いたしました〜

第7回千葉県自閉症研究大会講演記録集

  

(社)日本自閉症協会千葉県支部編・発行

A4版 178頁 
定価1200円(消費税込み・送料別)

 

  本書は,「望ましい自閉症教育」をテーマに開催された,第7回千葉県自閉症研究大会の講演記録をまとめたものです。千葉県や全国で活躍されている先生方の示唆に富んだ講演内容とともに,保護者のニーズ解析など他に例のない貴重な資料を満載しています。

  保護者をはじめとして,自閉症教育の最中にあって模索されている方,IEPの実践に取り組んでおられる方,自閉症に関心のある方にとっては,本書がこれからの実践にきっと役立つものと期待しています。ぜひ,ご一読ください。


 

 はじめに

 社団法人 目本自閉症協会千葉県支部 支部長 古屋道夫

 本書を閲覧下さいますことにお礼申し上げます。はじめに本書の発刊趣旨を述べます。
 私達,千葉県支部では,昭和58年に日本自閉症協会の前身である自閉症児・者親の会全国協議会が第8回全国大会を千葉市で開催するに合わせて,自閉症児・者への支援と理解の普及の為,最初の千葉県自閉症研究大会を開催しました。以後2年,ないし3年おきに主催,第7回の本大会を昨年平成11年10月23目,千葉県労働者福祉センターにおいて行いました。今回は教育を取り上げ,教育への期待と可能性を込めてテーマを「教育は自閉症児を変える」というアッピールの強いものに致しました。

 近年,日本においても,いろいろな分野で,少しずつですが,自閉症を受け入れる状況が進展し,取り組みが拡大し,理解が普及してきています。教育の分野でも最近,優れた自閉症の教育実践がされるようになりました。個別教育計画の導入が始まり,新しい手法が取入れられつつあります。全ての自閉症児が個々にあった適切な教育を受けることが出来る時が到来することを目指して,その契機になる事を狙いとして本大会を行いました。
 本大会では,自閉症の障害のため,教育の中で直面している戸惑や困難に対応し,望ましい自閉症教育について,6人の講師に,それぞれの立場で講演していただきました。この講演記録をじっくり読むことにより,教育の分野で,自閉症に係わられている方にとって,課題の整理が出来たり,有益なヒントが得られるものと確信いたします。

 本大会の開催と記録集の発行に当たりまして,会員の中で教育年齢の子どもの親達が主体となり企画,実施,編集に当たりました。それに,教育年齢を過ぎた子どもの親達が裏方として,過去の経験を生かして,全面的に協力しました。
 講師の方々,出席者下さった方々,託児等で開催に協力くださいました方々,さらに本大会開催に際し多大なご支援を賜りました財団法人千葉日報福祉事業団様に,厚くお礼中し上げます。

 本書が,自閉症の人たちへの教育の充実と人生の支援に役立つ事を心より願い,期待しております。

 

 

 第1章 私たちが望む自閉症教育一実態意識調査から一

松井宏昭 (日本自閉症協会千葉県支部 教育研修部)


 1.はじめに
 2.千葉県の教育に関する調査
 3.私たちの実態意識調査
 4.自閉症の困難性と保護者が期待する将来像
 5.学校教育に対する満足度
 6.学校教育への希望
 7.家庭において
 8..子どもの歩みをふりかえって
 9.結論

 

 

 

 第2章 自閉症の人々を理解する

佐々木正美 (川崎医療福祉大学教授)


 1.はじめに
 2.自閉症の世界,文化,特性,障害を知る
 3.教育のための前提
 4.TEACCHプログラムの紹介
 5.レジュメ

 

 

 

 第3章 学校と家庭との連携
将来を見据えた個に応じた教育の実践と課題

三苫由紀雄 (東京都立小金井養護学校校長)


 1.はじめに
 2.個に応じた教育の実際
 3.ライフステージの課題
 4.指導モデル
 5.個別指導計画(学校等での活用例)
 6.レジュメ

 

 

 

 第4章 自閉症児におけるコミュニケーションの機能分析と
早期教育の課題

         京坂和憲 (前・千葉県立柏養護学校教諭)
                     (現・千葉県教育庁義務教育課特殊教育室指導主事)


 1.はじめに
 2.コミュニケーションを育てるためには,何が必要か
 3.音声が出るようにするにはどうするか
 4.視覚的なものを活用するにはどのようにするか
 5.持っているカを生活の中で実際に役立つようにするにはどうするか
 6.レジュメ

 

 

 

 第5章 卒業後の現場から自閉症教育への提案
          就労支援の活動を通して

  志賀利一 (社会福祉法人 電機神奈川福祉センター副センター長)


  1.はじめに
 2.プレゼンテーションの流れ
 3.働く自閉症とは
 4.ぼこ・あ・ぽこの概要
 5.ぼこ・あ・ぽこの標準的な日課
 6.作業の一般的配慮
 7.1日全般で大胆な個別の配慮
 8.1日全般で個別の配慮
 9.部分的な時間で個別の配慮
 10.職場で何らかの個別配慮
 11.成人期の生活とその支援
 12.学校時代に期待すること

 

 

 

第6章 千葉県の自閉症教育の現状と期待

     比留間信夫 (前・千葉県教育庁義務教育課特殊教育室指導主事)
              (現・千葉県立市川養護学校校長)


 1.はじめに
 2.干葉県の自閉症児の教育的処遇の現状
 3.自閉症教育の充実に向けた取組
 4.学校・学級で行いたいこと
 5.レジュメ

 

 

 

第7章 総合討論一自閉症教育への提言一


         志賀 利一
         京坂 和憲
         三苫由紀雄
         比留間信夫
         青山 春美

 

 

 

第8章 資料集


 ●第8回千葉県自閉症に関する実態意識調査(抜粋)
 ●自閉症の手引き「あなたの隣のレインマンを知っていますか」
 ●日本自閉症協会支部(事務局)名簿
 ●参考図書
 ●参考ホームページ

 

 


 住所,氏名,冊数をご記入の上,ファックス,電子メール,はがきのいずれかでお申し込み下さい。代金は講演集とともに送付する郵便振替用紙にてお願いいたします。

1冊1200円(消費税込み・送料別)。まとめて10冊以上の申込みは送料を半額とさせていただきます。

 ●ファックス    043-232-7026, 0479-63-2382
 ●電子メール  aschiba@japan.interq.or.jp
 ●はがき     〒289-2515 千葉県旭市西足洗754 大屋 滋

 ★問合せ先★ 日本自閉症協会千葉県支部    aschiba@japan.interq.or.jp

  申込書はPDFファイルでも用意しています。


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