1000系は元伊豆箱根鉄道の駿豆線の1000系です。昭和38年西武所沢工場製の伊豆箱根鉄道オリジナル車輛ですが、当時の西武の車輛と似ている部分がたくさんあります。伊豆箱根時代はMc+T+Mcの3両編成であったのを、平成3年の大井川入線時に、Mc2両のうち1両をTc化して2両編成になりました。また、ブレーキが電磁直通ブレーキから大井川の他車と同じ自動ブレーキへと改造されています。釣掛駆動の旧性能車です。外観的には原形をよくとどめています。車内の吊革にはいまだに「お買いものは西武」の文字が!
1998年11月上旬に6010系と併結運転中脱線事故を起こし、それ以来長らく新金谷駅の側線に留置されていました。その後、修理にはかなりの費用がかかるとのことで、構外側線の最奥に負いやられて荒廃しています。そして1999年11月で検査切れとなり事実上の廃車となりました。