大井川本線車輛紹介
1000系
更新 2000年05月17日


 

1000系は元伊豆箱根鉄道の駿豆線の1000系です。昭和38年西武所沢工場製の伊豆箱根鉄道オリジナル車輛ですが、当時の西武の車輛と似ている部分がたくさんあります。伊豆箱根時代はMc+T+Mcの3両編成であったのを、平成3年の大井川入線時に、Mc2両のうち1両をTc化して2両編成になりました。また、ブレーキが電磁直通ブレーキから大井川の他車と同じ自動ブレーキへと改造されています。釣掛駆動の旧性能車です。外観的には原形をよくとどめています。車内の吊革にはいまだに「お買いものは西武」の文字が!

1998年11月上旬に6010系と併結運転中脱線事故を起こし、それ以来長らく新金谷駅の側線に留置されていました。その後、修理にはかなりの費用がかかるとのことで、構外側線の最奥に負いやられて荒廃しています。そして1999年11月で検査切れとなり事実上の廃車となりました。

 

金谷← Mc1001+Tc2001 →千頭
1001F大和田駅にて
大和田にて
(1998/07/02)
1001F車内
車内はセミクロスシート
(1998/06/26)
モハ1001
モハ1001
新金谷(1998/07/02)
クハ2001
クハ2001
新金谷(1998/07/02)
放置された1001F
廃車寸前の無惨な姿
新金谷構外側線(1999/11/13)

 

西武鉄道で似ている車輛
 おまけで、1000系に何となく似ている西武の車輛。下写真の551系は昭和36年登場の旧性能車です。101系は昭和44年製造開始の新製能車ですが、551系登場後101系登場までの間に似た車体の601系、701系、801系という車輛が製造されています。101系とほぼ同じ車体になった701系は昭和38年登場で、伊豆箱根1000系と同年ですから1000系はこれらの合いの子的な車体だと思います。
西武551系
551系晩年の多摩川線での走行シーン。
西武101系
今では黄色一色にされた101系。中村陸橋。

 

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