大井川本線車輛紹介
312系
更新 2000年05月17日


 

312系は元西武クモハ351系です。西武351系は昭和29年に西武所沢工場で新製された初の電車として有名です。当時、国鉄の払い下げ電車を整備して使っていた西武は技術を蓄積し、遂に車輛を新製するに至ったわけですが、車体こそ流行の湘南型ではあったものの車長17mで、ほとんどの機器は在来車の使い回しという釣掛駆動の旧性能車でした。西武では逆に17m車長を生かし、17m車3両が限界であった多摩湖線国分寺口において、国分寺駅改良工事が完成した平成2年まで生き残った強者です。
 大井川鉄道には元西武クモハ351が4両、2両編成を組み2編成います。2両は電送解除してクハ512・513になり、クモハのままの車輛はモハ312・313となりました。大井川鉄道には312Fは昭和52年、313Fは昭和55年に入線しています。2扉クロスシート化改造を受けています。

 

金谷← Mc312+Tc512 →千頭
Mc313+Tc513
312F新金谷にて

312F+313Fの豪華編成 でも312Fは回送扱いです。 崎平(1998/11/21)

512車内

車内は旧レッドアローの座席を使用してセミクロス化されています。 (1998/11/12)

モハ312+クハ512
 こちらの編成はヘッドライトが1灯式のままで原型に近いですね。西武でもブタ鼻に改造されていましたから貴重です。しかし、原型が残っているというだけあってかなり老巧化が目立っています。
モハ312

モハ312 貴重な原型ヘッドライトです。
(1998/07/02)

クハ512

クハ512 おでこがはげてかわいそう…
(1998/07/02)

モハ313+クハ513
 こちらの編成は手入れされているらしく比較的きれいです。ヘッドライトも変形ブタ鼻に改造されています。運用にはあまり就いていないようです。
モハ313

モハ313 変形ブタ鼻でなんか変…
(1998/07/02)

クハ513

状態は良さそうです。新金谷車庫にて。
(1998/07/02)

西武鉄道での351系晩年の姿
 おまけで、多摩湖線で活躍していたころの351系の写真を2枚ほど。これは大井川へ行った車輛ではありませんが、西武鉄道において最期まで活躍した旧性能車(赤電)でした。
西武351 青梅街道

青梅街道駅へ到着する355F 全検後でピカピカ

西武351 本町信号所

平成2年のさよなら運転 本町信号所

 

 

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