JCT専門用語辞典



JCTでは専門的な用語が数多く出てきます。一般に耳にしない言葉が多いのでここにて説明・補足します。
数字―アルファベット―日本語の順です。

【数字】
2.0(ニイテンゼロ)
タクシーの前部座席が普通の乗用車のように運転席・助手席側とも独立している座席、もしくはこの座席を採用している車両のこと。もちろん前部座席では運転手を含め2名しか座れない。個人タクシーではほとんど2.0だが、クラウンタクシーではあまり見られない。しかしマークUやクルーなどの小型車ではほとんど。

2.8(ニイテンハチ)
タクシーの前部座席が運転席側は独立しているが、助手席側の座席が運転席の座席すれすれまで伸びており、1人分+1.8人分になっている座席、もしくはこの座席を採用している車両のこと。最大の利点は前部座席に運転手を含め3人まで座れること。いくら大きめサイズのクラウンとはいえ大の大人3人の場合は少々狭い。座布団部分も2.8人分あるためフローアシフトではなく必ずコラムシフト。クラウンタクシーを始め中型サイズのほとんどのタクシーが2.8である。

3.0(サンテンゼロ)
タクシーの前部座席が運転席・助手席側とも一体型、つまり1枚のベンチシートになっている座席、もしくはこの座席を採用している車両。タイラやバン、セドリックやブルーバードのタクシーの古い型で多く見られる。こちらも前部座席に3人座れるが座席がリクライニングしないし、運賃を支払うときにも辛い。でも部品単価は格安。マルやその他の車種では見かけることはない。

900(キュウヒャク)
クラウンタクシー友の会推薦のクラウンタクシー「マル」。その存在感(安い白、かすれた側面表記、へこんだバンパー)と独特の運転手(かなり運転が荒い)では右仁出るものはいない。しかし平成11年12月に廃車になった。

【アルファベット】

AC(エーシー)
タクシーのシフトチェンジがオートマでコラムシフトのこと。東京の東都自動車交通などは全クラウンタクシーがACにて配属。

AF(エーエフ)
タクシーのシフトチェンジがオートマでフロアシフトのこと。普通の乗用車はこちらのタイプ。個人タクシーでは多い。

JALカード(ジャルカード)
東京の安全興業のタクシーは支払いにJALカードが使え、もちろんJALのマイルの積算対象になる。しかしタクシーに乗るときはいつもJALカードがないか、あっても安全興業が来ない。

MC(エムシー)
タクシーのシフトチェンジがマニュアルでコラムシフトのこと。クラウンタクシーの基本中の基本。

MF(エムエフ)
タクシーのシフトチェンジがマニュアルでフロアシフトのこと。小型のマークUなどに多い。

【ア】

行灯(アンドン)
タクシーの屋根についている自光式の看板のようなものでタクシーにとってなくてはならない存在。一般車との違いをあらわすだけでなく、会社名や無線名を示したり、一部の事業者などでは夜間時に限り点灯時は空車、消灯時は賃走もしくは回送中となる。また点滅している場合はタクシー車内で緊急事態が発生しているというサインにもなる。(タクシー強盗など。運転席にスイッチがある)

ウンコ色(ウンコイロ)
東京の東都自動車交通のタクシーに採用している薄い茶色のこと。言葉による表現をしにくいのでウンコ色とよんでいる。この東都以外にこの色を使っている『モノ』がいまだ発見できない。

運用離脱(ウンヨウリダツ)
第一線を退いたタクシーのこと。その後の運命は他社への移籍、自家用への転属、部品提供車、廃車の順に転落への一途をたどる。
鉄道ファンから流用した用語

駅出し
(エキダシ)
駅前乗り場に並び一日中(1年中の場合もある)駅〜目的地の動きを繰り返す駅前専門のタクシーのこと。駅付近のお寺や公共施設など場所に詳しい。流しや無線待機の反対。

FB(エフビー)
タクシー乗り場にマルがたくさんいること。5台以上か4分の1以上いる場合や、第一印象で多いと感じたときにFBという。

延焼中(エンショウチュウ)
タクシー乗り場にマルが居ること。FBともにている。初めて降りた駅などでマルを見つけた瞬間に「マル5台延焼中」などという。

【カ】

ガガッ(ガガッ)
言葉では言い表せないが、コラムシフトのタクシーがシフトチェンジするときに聞こえてくる音。

カメラ目線(カメラメセン)
タクシーの写真を撮影したら運転手がカメラ目線だった写真のこと。運転手の目線を気にせずに写真を撮るために> 写真のタクシーの運転手の目線が100%カメラのレンズを向いていること。

キィキィ(キィキィ)
言葉では言い表せないが、タクシー全般に言える情けないブレーキ音のこと。

キャッチ(キャッチ)
流しの空車のタクシーが手を挙げた客をて捕まえること。その瞬間を見て「キャッチ」と叫ぶこともある。流しのタクシーは歩道からくる客を見つけやすくするために常に進行方向左側の車線を走行する。この時に速攻のファザードランプに遭遇する。

キュルキュル
(キュルキュル)
言葉では言い表せないが、タクシーが低速で交差点などを曲がるときに聞こえるサスペンションが軋む音。

クサイ色(クサイイロ)
タクシー大手4社の大都、日本交通、帝都、国際が採用する塗装のこと。赤い帯の部分ではない。タクシーにしか存在しない塗装で、千葉県内の一部事業者も採用しているほかは見かけない。言葉に表現しずらい(正式な名前がわからない)ので『クサイ』と呼んでいる。

草色(クサイロ)
その名のとおり草色のこと。タクシーにだけ存在する自動車の塗装で多少の濃紺があるものの大阪、名古屋、地方都市でよく見かける。非常に地味な塗装であるのに何故タクシーに採用されているか、解明の必要がある。

クスミ(クスミ)
タイラのケツ(後ろのコンブネーションランプ)がくすんでいること。『ケツがくすんでいる』、『黒くくすんでいる』等と使うが、なぜすべてのタイラがくすんでいる(くすんでいるように見える)かは不明。もちろんタイラバンのケツもくすんでいる。

【サ】
最後尾
(サイコウビ)
乗り場やプールに並んでいるタクシーの一番最後のこと。後から来るタクシーにわかりやすいようファザードや左ウインカー等で最後尾の合図していることが多い。

自社無線(ジシャムセン)
地方によくある自社のみで業務無線を運用していること。一つの業務用無線免許でタクシー会社1社。

姿みえない(スガタミエナイ)
乗り場やタクシープールにマルが1台もいないこと。

素直(スナオ)
マルが空車で二車線以上ある道路の左車線を走行していること。もちろんキャッチしやすいためである。

スライド
(スライド)
マルどうしや、マルとJCT会員が道路等ですれ違うこと。会員は「スライド」といいながら右手を挙げる義務がある。クラクションは鳴らしてはいけない。

速攻のファザードランプ(ソッコウノファザードランプ)
タクシーがキャッチの際素早くファザードを出すこと。付近にタクシーが複数いる場合、一番最初にファザードランプを点灯させた車両に客を乗せる権利があるので、タクシーの運転席では出しやすいようにファザードスイッチは手の届きやすい位置にある。

【タ】
鎮圧
(チンアツ)
タクシー乗り場にギンしかいないこと、もしくはすべてのマルの検索救助が終わったときに「マル5台にて鎮圧」という。

賃走(チンソウ)
その名のとおりお客様をお乗せして走ること。実車ともいう。

東京 トヨペットクラウンタクシー友の会(トウキョウトヨペットクラウンタクシートモノカイ)
都内を走る個人タクシーのクラウン(グレードの良いタイプがほとんど)の後部バンパーについている正体不明の会。どなたか会員います?

【ナ】
流し
(ナガシ)
客を捕まえるために町中(道路)に車を流すこと。乗り場へ戻る途中の車との見分けが難しい。地方都市では流しはいない。流しじゃ客がいないから。駅出しや無線待機の反対。

【ハ】

ハナ番
(ハナバン)
駅前プールなどのタクシー乗り場の先頭のタクシーのこと。もちろん最初に乗り場に来た客がハナ番にいるタクシーに乗ることになる。初めて降りた駅でマルがハナ番の位置にいると縁起がいい。

花飾り
(ハナカザリ)
コラムマニュアルのタクシーで、シフトレバーの先にアクリル等でできた飾りのこと。ただレバーを延長しただけだが花の模様が入っている場合が非常に多い。

ビニ(ビニ)
一般にタクシーのシートはビニール生地である。もちろん清掃しやすいのと雨にぬれても大丈夫という利点がある。しかし素肌があたると冷たく、座り心地は最悪。白などのシーツで覆っている場合もある。

プールハナ番(プールハナバン)
タクシー乗り場に入りきれずにタクシープールに入った車の列の先頭の車。乗り場から1台出ると前に進めらる。

フェンダーミラー
(フェンダーミラー)
タクシーは見た目よりも運転重視なので死角の少ないフェンダーミラーを採用している。フェンダーとはボンネットの両サイドのことで、前輪の真上あたりにサイドミラーが設置されている。個人タクシーのごく一部に左最前部に3つ目のフェンダーミラーを取り付けてさらに死角を補っているものもある

深みのない黒(フカミノナイクロ)
タクシーの塗装における黒色のこと。鏡のように光るハイヤーや普通乗用車の黒塗装はとはまた別物で、全く輝きがない。おそらくは1回しか塗装してないと思われる。

部品提供車(ブヒンテイキョウシャ)
第一線を退き、ナンバーもはずされて、まだ現役のタクシーが故障した際に故障した箇所の部品を取り外すために車庫の片隅で無惨な姿をさらけ出し余生を送るタクシーのこと。事故廃車の車両か老朽化のための廃車かに分かれる。 

【マ】

マルマルいただきました。(マルマルイタダキマシタ)
JCTでは当初クラウンタクシーに遭遇したときは『マルマルいただきました』と叫ぶことになっていたが、事務局長ただ一人しか言わないので廃止になった。

無線なし(ムセンナシ)
無線を付けていないタクシーのこと。つまり駅出しか流しで営業をするしかない。

目が粗い(メガアライ)
タイラ、タイラバンで、しかも初期の型はフロントグリル(フロントのエンジンに空気を吸いこむ口)は後期型やマルと比べて目が細かくない。古い型のタイラやタイラバンを見つけた場合は目が粗いといって区別する。余談だがブルーバードのフロントグリルは蜂の巣(6角形の集まり)である。

【ヤラワ】

安いクラクション(ヤスイクラクション)
言葉では言い表せないが、タクシー全般に言える情けないクラクションの音のこと。

安いケツ(ヤスイケツ)
クラウンタクシー第3の特徴であるのがこのコンビネーションランプ。いかにも安そうであり(実際パーツが3つしかない)、真横から見てもすぐにクラウンタクシーであると判明する。このコンビネーションランプはマル、ギン、ヤスにて採用されている。4灯すべて点灯する機会はあまりない。

安い白(ヤスイシロ)
いわゆる商用車用のホワイトのこと。クラウンマジェスタ等の高級車のホワイトと比べ全く輝きがない。安白(ヤスシロ)とも言う。

安いホイール(ヤスイホイール)
タクシー用の細いタイヤをつけた「ど鉄」のホイールのこと。一部に「おぼん」をひっくり返したようなホイールカバーや、正体不明のホイールカバーをつけた「ど鉄」ホイールなどがある。

四ツ目(ヨツメ)
マルのライトのこと。クラウンタクシー最大の特徴といえばこの四つ目ライト。外側の2灯が標準のライト、内側2灯がハイビーム用。丸型の利点は電球の効率がもっとも良い、破損時の代替品が多い、部品単価が安い。しかしながら21世紀の日本を走ってもいいようなデザインではない、一世代前のデザインであるのは否めない

ロケが悪い(ロケガワルイ)
乗り場やタクシープール内が障害などでよく見えない時、もしくはマルがいない、いても1台だけのときロケが悪いという。「姿みえないに」近い。