まず表紙カバーで『おまたせっ！』と言っているのではないか、と思わせる表情とポーズ。
制服姿・水着姿・浴衣姿、その一点一点がまるでＣＭかＴＶドラマあるいは映画のワンシーンを切り取ったように観る側を魅了する。ＴＶで見せる小学生役のような幼げな表情が有ると思えば一転、初と言うおでこ見せ、で１７歳とは思えない成熟した女性の雰囲気を醸し出している。

水着カットが多くその何れも非常に魅力的で有る事は間違い無い。
制服もピタッと決まり、相応の表情と相俟って上々の仕上りである。。

枚数は少ないが、ふんだんに装飾を施されたドレスが紺野さんの表情や仕草と見事にマッチし、衣装とモデルが共鳴しあい爽やかなハーモニーを奏でている。
フォーマルドレスは一見地味のようで実は非常に主張が激しいが故にモデルが衣装に埋没してしまったり、逆に衣装がその魅力を失いがちである。しかし紺野さんはこれを上手に着こなしている。１７歳成人前の女性がモデルと言う状況でこのドレスを選択したスタイリスト氏の見事な選択だと思う。

モデルが１７歳アイドル、にしてはあまりにも写真集一冊としての完成度にこだわり過ぎて写真の枚数が少なく、引き、の写真が多すぎると言う批判もある。寄り、の写真を多用する事によってもっと紺野さんの表情を強調して欲しい、という気持ちも多少なり感じる。
しかしだからこそ、プロデュース側が紺野さんをどのように売り出して行こうか、と言う主張と方向性が具間見えたような気がする。