21グラム (初回出荷限定価格)
3役者、入魂のぶつかりあいに圧倒!!!!!
最初は戸惑うでしょう。しっかり見ていないと置いていかれます。継ぎはぎだらけのカットで、最初は何が起こっているのか解らない世界が30分くらい続きます。それを乗り越えていくと、話の点と点がつながり始め、やがて1本の線へとなっていきます。この演出は見事でした。これほど解りにくくした前半部をしっかり中盤には観客に理解させているのですから、この監督の力量には脱帽です。 3人の個性派俳優の演技対決も素晴らしかった。最近中身より話題性ばかりが先行していた作品が目立っていたナオミ・ワッツも「マルホランド・ドライブ」以来の熱の入った演技。最近乗りに乗っているショーン・ペン(昔はトホホな悪ガキだったのになあ。笑)は存在感、演技力とも一級品にまでなりましたね。そして個人的に大ファンのベニチオ・デル・トロの渋いこと。彼のどの映画でもそうですが、彼のシーンはオーラ出まくり!! 渋すぎます。「トラフィック」も彼一人が支えた映画。彼が出ると映画の格がひとつあがります(誉め過ぎかな、笑)。 この作品は今年見ておくべきベスト10のうちの1本です。この映画を見て人間の哀しさと素晴らしさを感じましょう。 あと初回限定版は粋なことをやってくれますね。21gにちなんで価格2100円なんていきですねえ。 |