自分のスタイル、生き方にこだわるという点で共通している２人の友情。『友情』だの『義理』だのには全く興味がないロリータギャルと、その正反対に、不必要なまでに『熱い』ヤンキー娘。不器用な二人が互いを理解するとき、そこには大きな感動が待っているというシカケ。個性や、友情の大切さは押し付けがましくなく伝わってくる。宣伝の「感動大作」は意外とウソじゃなくて実際、ウルウルさせるシーンもちゃんと用意されてます。(笑)

映画冒頭からのインパクトのある映像とスピード感にグイグイ押されて、ホントにどうでもいい事ばっかりを繋ぎ合わせている割に、飽きない作りになっています。個々のシーンも、「サッポロ黒ラベル」のＣＭで、スローモーションによる卓球シーンを演出した中島哲也監督の若々しい映像感覚は、本作でも存分に発揮されています。アニメを挿入したり、ハイビジョンで撮影して、色調をいじったりの遊び感覚もＯＫです。
どうでもいいことだけど、『ロココ調』と『ロリータ』は全然違うものだと思いますよ。（←と、とりあえずツッコミ入れときます）