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バンマス小澤の面目躍如!

ジャズ・トリオとベルリンフィルとのコラボ
という度肝を抜く演奏である。

何と言っても、盲目のピアノニスト、
マーカス・ロバーツが圧巻であった。
一曲目の『ラプソディー・イン・ブルー』から
ものすごい演奏をして、オケと聴衆と小澤を感動させた。

途中のカデンツの早弾きは、まるで『海の上のピアニスト』

のピアノ演奏バトルで、鍵盤から煙が出るシーンを
彷彿させるな見事な指捌きだった。

クラシックファンにも違和感のない、
本物のジャズのリズムとエッセンスをたっぷりと
聴かせてくれた。
 
ベースのローランド・ゲリンは、
実直で人のよさそうな表情が好感がもてた。
ソロ・プレイでのスーパー・テクも見せてくれた。

ドラムスのジェイソン・マルサリスは、
コミカルな表情で、コメディアンのような
オーラをだしていたが、演奏はノリノリだった。

トリオによる、『アイ・ガット・リズム』は絶品だった。

コンチェルトになると、なんとなくピアノが際立ちすぎて、
ベルリンフィルをもってしても、オケの部分が弱々しく感じられた。

それが、☆☆☆☆に留まる点かもしれない。

(プログラム構成も、もうちょっと
工夫があってもよかったかもしれない。
アンコールの『ベルリンの嵐』では、
ジャズ・トリオがステージ上で参加できないで
ぼんやりしていたのはカワイソーだった)

軽快なジャズ・ドラムのリズムに乗って指揮する小澤は、

まるでバンドマスターのように見えてくるのだった。
そして、ベルリンフィルもいつの間にか、リカルド・サントス楽団か
レイモン・ル・フェーブル・グランドオーケストのような
錯覚がするのであった。

ともかく、音楽監督として、小澤の「楽しませる音楽」を創る
という見識の素晴らしさを『2002ニューイヤー・コンサート』以来、
改めて感じさせられた。



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