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ラストタンゴ・イン・パリ〈オリジナル無修正版〉

とにかくきれいなパリ。美しい映像。

とにかく、音楽が良いし、映像も陰影の使い方がうまいのと色の定着がいいです。それらがパリをすごく魅力的に映し出してます。この映画ってパリが観たくなるときに見ることが多いのです。
しかし主人公の二人のなにか、会った瞬間の行きずりの出会いはこの映画にエネルギーを与えていると思います。

男のほうは妻が不倫の末自殺したのです。その意味がわからなく途方にくれた状態。しかしこの男は性的な魅力がある男です。それに対して不倫の相手はまじめで几帳面なタイプなんです。なにか妻も夫に飽きたのでしょう。しかし妻は一度もこの映画には登場しません(死体としてだけ)。そしてここで出てくるのはこの突然の出会いの女の子の方。結局、この女の子と一緒にいるときは妻といるときと変わらないのでしょう。
しかし男は若い女を避けます。それは善意からなのです。しかし若い女は裏切られたと思ってしまう。そこに破局があるのです。そのあと男も若い女のところに戻ってきても、若い子が決めたことは変えることは出来ません。そのまま捨てられるように死んでいくだけ。

なにか寂しさと、安心感が同居する最後です。安心感はこの浮遊感漂う男の行き場所が見つかった気がするからです。

その前のダンスホールのタンゴのシーンで終わると思ったのですが、ここで終わらないところがいいとおもう。愛の誕生と破局まで描いたほうが良い。そしてこの映画はこの男の物語だとなってしまうのです。ですからマーロンブランドなんでしょう。ということで、いい映画です



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