主題歌で「つよくて弱い人」と言う一説があります。
主人公の吉村貫一郎は武士としての強さと
家族に対しての愛、人の情など弱い部分も兼ね備えた誠の侍です。

家族の為に脱藩を犯し、家族の為に守銭奴と蔑まされようが必死になって仕送りをする
その一生懸命な生き方は強く共感できる物があり、深く感動しました。
家族の為に生きる、真の人間道がここにあります。
ラストは泣き所が沢山あって涙なしでは見られません。

吉村家の話以外にも見所は沢山あります。

吉村の親友でもある大野次郎衛門の生き方にも感動させられます。
立場上、非情にならざるを得ない後半のストーリーは凄く泣けます。
また「斬っちゃおうか？」と好戦的な一面を見せる沖田宗司など
新撰組の面々も今まで見てきた新撰組とは違う感じがして非常に面白いです。

とにかく大人達は迫真の演技を見せます。

特に散り際、死ぬ時のシーンは一人一人が最高の演技をしていて泣かせます。
アクションや殺陣はちょっと動きがぎこちないですがそれ以上にカッコいい死に方が印象に残りました。

不満点は子役の演技。大人達が最高の演技をしてくれるのに対し
棒読みで無感情な演技はちょっと浮いてます。仕方のない事とは言えもう少し何とかして欲しかったです。