女優であるロザンナ・アークエットがインタビューしているだけあって、皆あっけらかんと本音を語っているように見えた。この仕事をしなければ分からない事を、自身の体験を交えて吐露している。女優たちの素顔を垣間見られる作品として、十分魅力的である。
中でも印象的だったのがロビン・ライト・ペン。彼女の夫は同業者でもあるショーン・ペンだ。家庭は何より大切であり、優先すべき事。けれどとてもいい仕事を断った時、後悔はしないが残念に思う。そう語る様子がリアルだった。
ハリウッドで女優のキャリアを積んできたからこその本音だろう。

最後にはデブラ・ウィンガー自身も登場する。何人もの女優にインタビューしているので決して掘りは深くはないが、仕事と家庭を持った彼女たちの心境がほんのすこし垣間見られる作品である。