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24 -TWENTY FOUR- vol.1

“超TVドラマ級のスケール、映画では絶対できないスタイル。

以前、日本を代表する【Vシネ王】のひとりである竹内力は「ビデオなんか、家で観るものでしょ。途中で、冷蔵庫に何か取りに行ったりするじゃない。できれば(自分の作品は)、それができない話の展開にしたいし」と、あるインタビューで語っていたのだが……。

いや、コレ観てる最中に他のコトなんかできないって、なかなか。まぁ確かに“ダレ場はある。メインキャラ間のチチクリ話とか(この“ダレ場、あえて設定してある気もするんだが…)。でも、そんな場面だからと油断してると、戻った時にはもう大変な事態が発生してたりするので、とても冷蔵庫にヂュースなんか取りに行けない。トイレに立つなど、もってのほかだ。
そうこうしてるうち、“一番いいところで(劇中の)1時間(正味40分強)が過ぎ、画面中央のデジタル時計がまた、00分になる。ましてや、この巻のラスト=第3話を最後まで観ちゃって、しかもすぐには続きが観られない状況だったりした日にゃ……!!! ネコではないが、もうそこら中、カリカリしたくなってしまう。そんな気分だ。

“超TVドラマ級のスケール、しかも、映画では絶対できないスタイル(一連の、小島監督の作品[=ゲーム]に通じるテイストもある)。ここ数年で『ER』などの作品群が拡げてきた、TVドラマというものの可能性を、この『24』はさらにグッ、と押し拡げてみせてくれた。それは、確かだ(『ER』同様、吹替版もなかなかの出来)。万難を排して、一度は通して観てみる価値のあるシリーズであることは間違いない。その最初のシーズン、最初の3時間を(正味は、2時間ちょっとだが)、あなたもぜひ、体感していただきたい。



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