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トリック(1)

JAPANESE!!やるじゃねーか!!

目覚めなさい!ここにはあなたたちが知らない新しい本当のドラマがある!!
この『トリック』を好きになった諸氏であれば、その辺に気付き始めているはずである。

そう、日本のTVドラマ嫌いの私が、くらっとめまいすら覚えるほどに感動したドラマがついに日本にも登場したのである!

このドラマの登場人物の会話やしぐさはひじょ〜にばからしい!!しかし、『バカ』では断じてない!『ウイット』と『ばからしさ』の絶妙なバランスの上で綱渡りをしているような感じである。言い換えれば作り手(又は演じ手)の綿密な計算の上で成り立っている奇妙な空間である。

メインストーリーそのものも複雑ではなく単純。超能力カルト宗教や村人の消滅(!)等、どう考えても三面記事でしかない。毎回謎を解き明かすのは有名な奇術師の娘であり、自分自身もマジシャン(ただし貧乏)である女と有名な物理学者の割には単純で気の弱い(それでいて喧嘩は強い)男。その2人を囲む、刑事、ストーカー、隣人たち。キャラクターは全て狂っている!!

毎回そのXファイル的不思議話に、狂ったキャラクターたちが絡んでいく。
しかし、心地よい!!なんて心地よい狂い方なんだろう!!
手品の種明かし等推理ファンとしても溜飲の下がるようなシーンもあるが、私は素直にこの狂った(それでいてとても可笑しい)ストーリーにどっぷり浸かってしまう。

先ほどXファイル的といったが、落ち着いて考えてみると『トリック』はXファイルに似ている部分がある。主役が男女だし、ストーリー的にもかぶっているようにも感じるがただし切り口が全く違う。むしろ作り手側は既存のドラマになかったそういった要素を既存的なストーリーに意識的に注入し、新しいものを生み出したかったのではないだろうか?



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