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韓国しか造れない戦争映画

韓国作品名が「太極旗を翻して」。こちらの方がしっくりいくと思う。兄弟愛も勿論素晴らしいが、やはりこれは韓国の戦争映画。ただ韓国好き・韓国俳優好きという感覚で見ると、かなり心臓に悪い。

カンジェギュ監督の映像はとにかくリアルの一言。戦闘機やミサイルで華々しく描く映画と違う。戦争の汚い部分・足や腕が普通にふっとんでごみの様に殺されていく所を、連続で見せ付けられる。又カメラが爆発と共に揺れるため、自分が戦地にいる錯覚を覚え、異様にこわさが残るのだ。同じアジア人だから、他人事に思えないということもある。正直現代の日本に生まれてよかったと祈る気持ちだった。

この映画で何がいいか・・・チャンドンゴンの目がいい。あのチェミンシクと負けていない。北の戦士を演じたら彼の右に出る人はいないだろう。あの存在感には脱帽。

チャンドンゴンが最後自我をなくして白目をむいてまで熱演する姿に、ただものではない信念を感じた。ウオンビンも素敵な王子様だった印象を覆す演技。崖っぷちに立ったカンジェギュフィルムと、成長と活躍を求めた役者。全てが同じ土俵で利にあった仕事を成し遂げたという感じ。

お隣の国の事情を映像で訴えられたという印象深い映画。

他人に無関心な日本人にとっては、あまりにも重たく悲しい。



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