だが、見てみると…、これは…違う！
今の学校問題と真剣に向き合っている！導き出される意見も、
アニメだからと妥協したものではない。
ときにシビアで、冷酷なイジメなんかも逃げずに描ききっている。
全てがアニメの既存の枠を超えた、高い志で作られた作品であると、
見ていくうちに気づいていった。

最終回の感動は忘れられない。
この年の「アニメージュ」のアニメグランプリで、
この作品の最終回はなんと、かなり上位に選ばれた。
アニメ誌の取り上げも抑え目、放送局も衛星で、見ていた人間の量は、
ほかの超人気作に比べ圧倒的に劣るというのに、である。
私は当時この結果を見て、「ああ、見ている人は見ているんだ」と、
本当に嬉しくなったものだった。

この作品は完成度に比べ、まだ見た人が少ないと思う。
値段もかなり抑えてくれているので、
この機会に是非もっと多くの人にこの作品に触れて欲しいと、
私は心から思っている。

とりあえず主題歌を学校の音楽の教科書にでも載せて欲しいものだ…。