その時は恐怖感だけでしたがつい先日再びみて恐怖感だけ出なく実はこの映画は社会派の映画であることもよく分かりました。まず人間の内面を鋭くえぐりだされているところです。ゾンビの発生が生み出した混乱が暴力を生み、ついにはその暴徒化した生者が生者同士で争い破局に向かうという人間の愚かさと普段は内に秘められている暴力性を見事に描き出しています。

そして巨大なショッピングモール。これは我々自由主義社会の繁栄の象徴の一つである巨大なショッピングモールを一度でもいいからここで思うがままに振舞ってみたいという我々の夢を見事にかなえています。フランとスティーブ、ロジャー、ピーターの４人がモール内で思うがままにショッピングしている様子は何度見ても楽しいと思います。これもこの映画の人気のある原因の一つでしょう（このショッピングモールは今もオハイオ州に健在。いつか見物に♪）

そしてゾンビが人肉を食うシーンは本当に気持ち悪い！！イギリスとフランスではこのシーンがカットされたそうですが当然かもしれませんね。

ぜいぜひおすすめしたい映画です。この映画が元となってたくさんの三流ゾンビ映画がたくさん作られ、サバイバルゲーム「バイオハザード」の元にもなっていることを考えるとこの映画の偉大さははかりしれません。ぜひ見て下さい。