アメリカのホームドラマでは、離婚した夫婦と子供、という設定はごくあたりまえですが、本作のテーマも、離れ離れになった父親と年端もいかない息子の心の交流という、ある種の王道の基本設定。

そのためストーリーにはさほど起伏があるわけではありませんが、役柄としての父親の心情はそれなりにきちんと描かれていて、物語のベースラインはしっかりしている。

ではありますが、この映画の魅力はやはり、ストーリーや映像や人物描写ではなく、ジムキャリーの一人芸、につきるでしょう。その意味では、映画というより、コントといったほうがいいかもしれません。
ともかく、まだの方はぜひご覧ください。文句なしに楽しいから。