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オーバー・ザ・ムーン

ため息ついて眺める遠いお空のお月様。

ウッドストックと人類初の月面着陸。子供だった私には遠い外国(と、空のお月さま)で起きた夢物語のようだったが、アメリカ人にとっては「国威の発揚」と「性の解放」というGreat Event2本立てという感じで、人生に一度という特別な年だったようだ。

遊びたい盛りに結婚して子持ちの主婦になったパールにとって、この一大イベントを「一緒に体験すること」はまた格別の意味があったに違いない。それなのに、夫は仕事でこれをパスしてしまう。そんなぽっかり開いた隙間に「運命のように」スルリと入ってきたのがヒッピーの「ブラウス・マン」ウォーカー。やさしくて、人懐っこくて、自由気ままな猫みたいな男。たくましくて、セクシーで、女の悦ばせ方を知り抜いている男・・・。これにハマラなかったら女じゃない!でも、パールは思春期の娘とまだ手のかかる男の子の「母親」。性にめざめる年頃のアリスンは、母親のしどけない姿を目撃して怒りと恥ずかしさで混乱してしまう・・・。

『性の冒険』とは無縁の夫だが、それでもパールのことを深く愛していて、彼女の不倫に当然深く傷つく。さぁ、どうする?
自由奔放で情熱的なときめきに身を任せるか、「雨降って地固まる」式愛情を育てるか。(この辺、「マディソン郡の橋」を思い出す。密かに「私の人生にも起こって欲しい!」と思っていたりする。)

でも、一大イベントは一回こっきりだからこそスリリング、だとも言えますね。(ため息)



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