安っぽいデジタル感が苦手で最近のＴＶアニメーションを「カウボーイ・ビバップ」以来観ることがなくなってたのですが、この攻殻はキましたよ。久しぶりのビッグウェーブです。背景やクルマなどに上質のトゥーンシェード3DCGを何気なくちょこっと使うのが非常に好感が持てます。たいしたことないものをこれ見よがしに見せるものが氾濫する中、大変粋に感じたのです。４話以降特にですが背景を走るクルマが各メーカーの最新プロトタイプ目白押しでモーターショウ状態だったりすることもあります。

オープニングはOP専用に作ったものよりスカパー放送時の本編映像で構成されたものの方が私は好きです。先述しましたがどうもCGCGした感じが違和感ありまして。加えて素子、歯の数多すぎません!?最後に歯を食いしばってるカットが妙に気持ち悪いのです…。

HD(ハイビジョン)、5.1chで制作されているということで迷わずDVD購入をしました。6000円はさすがに高すぎますがアニメ商法を考えると出るかどうかも疑わしい廉価版の発売を待ってられませんでした。3800円くらいで最初から売ってはくれないんでしょうかね、日本のアニメって。

この攻殻は5.1chで観てナンボの作品です。電脳空間に浮かぶウィンドウが後ろに流れていくのが音でも感じられるわけですから！爆発音やBGMもサラウンドがナイスです。
ぜひ高画質・高音質の環境で視聴してください。デジタルデータやVHSでは残念ですが堪能するにもたかがしれているかなぁ…と思います。

映像特典として電脳空間を10分くらいダイブし続ける環境映像のような5.1chコンテンツを将来発売のDVDに収録してくれると美味しいだろうなと思います。

スカパーでなく(PPVでもいいので)WOWOWで流してくれれば5.1chに加え映像もHDクォリティで録画できたのでよかったのにというのが個人的願望です。