「ゴースト」なんかで有名なパトリック･スウェイジはこの映画のヒットでブレイクしたそうです。どうにもハンサムとは言いがたい彼なんですが、ダンスと色気はピカイチ！　最初は「王子様はいつでてくるんだ？」なんて思うんですけど、主人公のベイビーが彼に惚れてくるとパトリックスがめちゃくちゃカッコよく見えてくる！　

　また、完璧だと思っていた父親の汚さや世間の卑劣さを知っても校?っこのところでは決して変わらない純粋さを持ち続けるベイビーの姿や、ケネディ大統領暗殺、ベトナム戦争などを経験していない良き時代のアメリカで見られた家族でくるバカンスの図なんかを逐一見せられて、切なさとか甘さとか懐かしいと思ってしまう気持ちにさせてくれます。

　私がこの映画を見たのは、1994年カート･コバーンがなくなった年。アメリカの留学先で勧められてビデオで見ました。カートの原因の一つがドラッグと知ってショックを受けていた時に見たせいか、世間の汚さを知っても強く美しく大人になることの出来た主人公にものすごい憧れと、嫉妬をしたのを覚えています。でも、だからこそ忘れられない映画の一つ。ワインを片手に夜、同性の友達と見てほしいです。