ぱそこんトラブル日記

8月5日
艱難辛苦を乗り越えられた? (ST34520Aの現実)

先日、とあるBBSにFASTTRAK+ST34520AにOSがインストールできないという現在の症状を訴えたところ
数人の親切な方がいろいろとヒントを与えて下ださった。
で、結論としては、ST34520AのIDE信号がシビアであると考える。
そのため、ケーブルの端のコネクタにハードディスクを接続しては、うまく動作しないことが、かなりの確率で発生するらしい。
このことは、私のみに限らず、数人のST34520Aの使用者が似たような症状を訴えていることから判断できる。
解決策としては

ケーブルの短いほうのコネクタにハードディスクを接続する。

ケーブルをシールドして、FGに落とす。

シールドしてあるフラットケーブルを使用する。

ツイストペアのフラットケーブルを使用する。

同軸構造のフラットケーブルを使用する。

等が考えられる。
もちろん、1から5と数字が増えるにつれて本格的な対策となる。

実は、今日、IDEの資料とノイズ対策の資料を調べたのである。

IDEの資料としては、CQ出版社、トラ技1995年10月号「PCインターフェイスの研究」中に「IDE/EIDEインターフェースを使いこなす」という記事があり、
その中に、「ツイストペア・ケーブルの効果」というこぼれ話的コラムがある。
PC9801のIDEの話であるが、それによると、
「ツイストペアケーブルをしようするとただのフラットケーブルでは、60cmぐらいでデータエラーが起きた環境でも、
1.5m以上伸ばしても問題なくアクセスできた。」
とある。

ノイズ対策の資料としては同じくCQ出版社トラ技SPECIAL No22 特集「ディジタル回路 ノイズ対策技術のすべて」に
「電送ケーブルの研究」というのがある。
たぶん、本屋に行けばこの本はまだ手に入ると思うのであまり詳しくは書かないが、フラットケーブル、シールド付きフラットケーブル、
ツイストペアケーブル、同軸ケーブル等についてデータを上げてその特性を紹介している。
簡単には、雑音イミュニティという聞きなれない単位であるが、1ns以下のインパルスの雑音発生器により雑音を印加したときの
データが次のように書いてある。
ケーブル
雑音イミュニティ(V)
フラットケーブル(100cm)
50
フラットケーブル(20cm)
450
片シールドフラットケーブル(100cm)
200
同軸ケーブル(100cm)
1000以上



と、いうわけでツイストペアフラットケーブルでIDEケーブルを作成しようとハード屋さんに相談すると、
とりあえず、ケーブルを家庭用アルミホイルで巻いてパソコンのフレームグランドに落としてみたら。
できれば、パソコンをきちんとアースした方がいいよ。
とのこと。
仕事の帰りにパーツ屋に電話を入れてみたが、ツイストペアのフラットケーブルは置いていないとのこと。
しかたなく、上記のアルミホイルシールドを実践してみることにした。

結果は上々。
パソコンそのもののアースは取っていないが、アルミホイルの端からY端を出し、ケースとHDDに接地しておいた。
しかし、アルミホイルはハンダ付けできないので、継続使用するなら、銅箔でシールドしてハンダ付けする必要があるかもしれない。
また、写真では見えないかもしれないが、ショート防止にアルミホイルの上に透明のビニールテープを貼ってある。

安上がりなので、ST34520Aで悩んでいる人はお試しあれ。

ちなみに、上記のケーブルでNT4.0+ServicePack3までインストールを確認し、
その後、通常ケーブルに戻して、NT4.0+ServicePack3をインストールして再起動したところでいつものBad Image Checksumを確認した。