ぱそこんトラブル日記

5月10日 その1

FASTTRAKのその後

ある掲示板で、FASTTRAKにハードディスクを片チャネルに2台接続してもパフォーマンスが出ると言われている方がおり、気になったのでテストしてみた。

テスト環境は、
MSI MS-6120N
P2-300 & 333

FASTTRAKには、もちろんストライプに設定してある。

まずは、テスト結果を見ていただこう。
テストはWinBench99のDiskTransferRateのグラフである。


1.FATTRAKの片チャネルにST34520Aをマスタ・スレーブで接続


2.FASTTRAKの両チャネルにST34520Aをそれぞれマスタで接続


3.FASTTRAKにST34520Aを単体で接続


4.オンボードIDEポートのセカンダリにST34520Aをマスタ・スレーブで接続しNTストライプ


5.オンボードIDEポートにT34520Aをプライマリスレーブとセカンダリマスタで接続しNTストライプ


1.の片チャネルにマスタ・スレーブ接続のデータを見ると、確かにピークではパフォーマンスは出ている。
しかし、なぜか、周期的に単体並のパフォーマンスになってしまっている。
理由はわからない。
4.のNTのストライプデータセットも同様な傾向にある。
ヒントはFASTTRAKの箱に書いてある「target command queuing」かもしれない。
SCSIについては詳しくないので、ドライブはどうだかしらないが、トラ技等を見ると、昔からSCSIコントローラ(イニシエータ)にはFIFOのキューが内蔵されていたようである。しかし、これも、ドライブ(ターゲット)がディスコネクト・リコネクトするから意味があると思っていたのだが...
また、ディスコネクト・リコネクトもバスの速度に比べてディスク内部の転送速度が遅い場合には有効であると考えられるが、最近のディスクのように内部転送速度が向上すると、どんなものだろうか。もっとも、バスの速度の向上も著しいが...
少々脱線した。
閑話休題。
IDEはディスコネクト・リコネクトはしないはずなので、同一チャネルに2台接続しても、効率は上がらないはず。と思っていたのであるが...

それから、このグラフをみて気が付くのは、単体でのグラフに比べて、RAIDのグラフは波の上下が激しいことである。
これは、ストライピングの効率が悪いものと思われる。
と、言ってもIOI-9200UWRのグラフはもっと激しく上下した波であったが...(5.の波くらい)

今、NTのストライピングをIDEのドライブで試してみると、結構なパフォーマンスが出る。
昔、古いIDEのハードディスクでNTのストライピングを試してみたときは、効率がまったく上がらないと思った記憶がある。
私の記憶違いか、はたまたは、最近のIDEドライブは昔とどこか違うのか?

ひとつ、言えるのは昔はシングルCPU、今回はデュアルCPUである。
と、ここまで書いて、テストマシンはboot.iniを書き換えて起動時にデュアルとシングルを切り替えられるようにしてあるので、ちょっと試してみた。
5.の「オンボードIDEポートにT34520Aをプライマリスレーブとセカンダリマスタで接続しNTストライプ」をシングルCPUで実行したのであるが、結果は変化無し。
いずれ、古いハードディスクがあいていれば、試してみるしかない。