ぱそこんトラブル日記

5月10日 その2

おまけの長短ケーブルのテスト


ケーブルのの長さによりどのくらい波形がなまるかオシロで観測してみた。
23ピンのDIOW(2)でトリガをかけ、17ピンのDD0(1)を観測した。
(FASTTRAKの出力をハードディスク側で観測)

FASTTRAKに単体で15cmのケーブルで接続した時のDD0の波形



FASTTRAKに単体で50cmのケーブルで接続した時のDD0の波形


やはり、50cmのケーブルでは、15cmのケーブルよりも波形がなまっているのがわかるだろうか。
15cmのケーブルでは、まずまず、きれいなものである。
50cmのケーブルの波形は、この波形だから、ダメというわけではないだろうが、より不安定になる要素のひとつであろう。

波形がなまる原因はケーブルのインピーダンス不整合が原因だそうである。
要は、アマチュア無線をやっている方は、よくご存じのSWR(定在波比)が悪いのである。そのため、反射してくる波が大きくなり、そのため、進行波と反射波の合成された信号はなまって見えるというわけである。

IDEはSCSIと違って、最大でも2台の機器しか接続されないので、ターミネータは使用しなくてもよいことになっている。
しかし、長いケーブルの場合はターミネータを入れたら、信号の劣化は改善されるのではないだろうか。
アクティブターミネータなんて、どうせ3端子の定電圧チップさえあればよいのでいつか実験してみたい。

ところで、カーソル位置はおかしいけど、周波数を計測するのが目的ではないので...
(上記波形はPCI33MHzです。ちゃんと1サイクル120nsecになってるでしょ。)


今日、クロストークのテスト用の発信器の部品を買ってきた。
いずれ、近いうちに、各種ケーブルのテストを行いたいと思う。
が、なにぶん、私は大嘘つきなので、気を長くして乞うご期待。


参考文献:日経バイト 1999年 3月号