Wista Rittreck View




M450と一緒に「蛇腹はアテにならないけど」といわれながらタダでもらってきたものです。

いわれるだけあって蛇腹のカドはみな擦り切れかかっていました。

おまけに、もらってすぐに開いたのはいいけど閉じ方がわからずレンズボードのライズ固定ツマミを閉めたまま閉じようとしたものだから蛇腹を若干破ってしまいました。

おかげで写真ではよくわからないかもしれませんが補修用のテープがベタベタとあちこちに貼ってあります。

いったいいつ頃のものかと思って調べると昭和47年初版発行/昭和55年6月第11版発行の玄光社「大型カメラマニュアル」に載っていました。

5×7が標準で8×10から6×9cmまでバックの交換ができたそうです。

私は、4×5のバックが付いていたのを取り外し、M450用の6×9cmホルダをアダプタを自作し取り付けています。

このカメラの最大の利点は最近の軟弱なフィールドビューと違い、フランジバックが450mmまで伸びることです。
おかげで手持ちのW300mmとかのレンズを使用することができるし、かなり接写もできます。

このカメラの最大の弱点は3.8Kgと最近の軽量なフィールドビューに比べてすごく重いことです。
でも、考えてみたらフランジバックが400mmまで伸びるリンホフ マスターテヒニカは2.8Kgあるし、現在あるのかどうかわからないテヒニカの5×7なんてフランジバックが600mmまで伸びるけど重量が5.7Kgくらいあるから3.8Kgって妥当なのかなと思っています。

蛇腹を貼り替えてもらおうかとWistaさんに電話したら修理はできるけど蛇腹の交換だけで3万円はするというのでちょっと躊躇しています。
前述の玄光社「大型カメラマニュアル」によると本体価格107000円(たぶんバックなし)、ホースマンさん等の軽量フィールドビューの蛇腹が1万円ぐらいのことを思うと、時代が違うこと、バックが5×7と大きいこと、フランジバックが長いことを考慮してもちょっと考えてしまいます。