梅の季節


梅の咲く季節になったので、2年ぶりに梅園に行って来た。日本三大奇祭として有名な「西大寺」よりクルマで五分ぐらいのところにある「神崎梅園」である。あいにく(?)今日は、お祭りということもあり、大勢の人でごった返していた。

午前中はなんとか、晴れていたが、家を出る11時過ぎから次第に雲行きが怪しくなり、着いた頃には、時折小雨がぱらつく天気になっていた。実は、お祭りということで、甘酒無料につられて、女房と出かけたのである。なんとか、天気が回復してくれないかな、と、願いながら、12.5Kgの機材*1を背負い、坂道を歩いて、たどり着くと、大勢の人で、「これは、今日も、何も撮らずに帰ることになるのかな」という思いが胸をよぎる。
ま、とりあえず、腹ごしらえをしようということになり、女房にうどんを買って来てくれるよう頼み、待っている間あたりを見回すと、カメラを持った御仁が大勢いらっしゃる。EOS5+35〜350mmのおじいさん、コンタックス+バリオゾナー?のおじいさん、その他いろいろ、おまけは「テレビせとうち」という地元の放送局までやってきていた。ただ、気がついたのだが、放送局は別として、コンパクトカメラ以外の一眼レフ等のカメラを持ったのは必ずといっていいほど、年輩の男性であることと、そして、ほとんど、三脚がない。三脚を持っていても、風が吹けば簡単に倒れるような、とてつもなく貧弱な三脚である。おいおい、この天気、ISO50でF4・1/30ぐらいだぞ。こんな中で、しかも、強めの風になびく梅の花を撮れるんかいな。と、他人事ながら心配してしまう。重い荷物を持ちたくないのは、わかるけど、うーん怪しいなあ。
急いで、うどんを食べて、せっかく来たのだからと気を取り直してブロニカGS−1で撮影する。フィルムはこんな天気が悪い日のためのアグファULTRA50である。しかしながら、マクロなら撮影場所はいくらでもあるが、一般撮影に耐えられる木は少ない。大きくもなく、小さくもない木が乱立しているのである。結局、一番端に咲いていた木を数コマと手近な木の花をマクロ的に撮影する。このあたり、なんでもない風景をいかに素晴らしく見せるかは、構図センスという才能であろう。しかし、私にはそれがあまりない。
もっとも、私の写真撮影行のバイブルとして、山陽新聞社「おかやま花の名所100選」
という本がある。この本は大判、中判で撮影したと思われる、構図的にも素晴らしい写真が多いが、「神崎梅園」の紹介に使われている写真は大したことはないので、あまり、絵になる景色が少ないようである。
そのため、あまり悲観することもないのかも知れない。

梅見頃としては、
今日の「神崎梅園」は八分咲きくらいであったが、一週間前の山陽新聞には、5分咲きとあり、1、2週間前に後楽園に行った友人によると、後楽園では「もう、終わりだったよ」とのことである。


*1 今日の機材 (標準機材)

カメラバッグ
ブロニカGS−1+100mm
EOS-RT+50mmマクロ、70〜210ズームマクロ
セコニックL408
フィルム、フィルター等
合計7.5Kg

三脚
スリックプロフェッショナル4
マンフロット401雲台
合計5Kg