等倍と1/2倍 または 2.7倍と4.5倍 ???


昨年後半あたりから、「CAPA」や「カメラマン」といった雑誌で、よく中判カメラ特集を見かけるようになった。
今では、連載記事なんかもあったりするが、どういう風のふきまわしなんだろう。
富士写真フィルムのGA645が発売されたからだろうか。AFだから?モータドライブによる、自動巻き上げだから?
でも、旭光学やマミヤのカタログ等でもそうだが、特に、雑誌で6×4.5cm判は35mm判の2.7倍とか6×7判は4.5倍と書くと誤解するひとが大勢出るんじゃなかろうか。
確かに、35mm判に比べて、6×4.5cm判は、面積比2.7倍というのは間違いではない。
でも、大きさとしては、1.7倍程度にしかならないんじゃないだろうか。
例えば、パソコンに使っているディスプレイで、ドットピッチが0.3mmだったとする。
これを、0.15mmのディスプレイに変えたら、4倍のキレイさと思うだろうか。
やっぱり、2倍キレイに表示できると思うんじゃないだろうか。
また、定規を撮影することを考えてみると、よくわかるだろう。
そう、解像度は面積ではなく、大きさに比例するのである。

私の感覚では、35mm判に対して、
6×4.5判は1.5倍。
6×7判で2倍。
4×5で、6×7判の2倍。
8×10で、4×5の2倍。

所詮、人間はデシベルでしか感じられないのである。

マクロの倍率では、等倍の半分の大きさを、1/2倍という。
不思議だね。



昔、自動車の小説で有名な、高斎正氏が小説の中で、ある人がクルマ雑誌の出版社は自動車メーカーの提灯持ちであると言ったら、出版社の人たちは反論できなかった。と書いてあった。
本当の話かどうかは、私は知らない。