限界解像本数


昨日、調べものをしていて*1、限界解像本数という項目があった。
限界解像本数は収差の無いレンズでの解像力をあらわすものである。
難しく考えれば、メリジオナル面とサジタル面*2で違うらしいが、簡単にいうと次のような式だそうだ。

限界解像度本数=1/(1.22×λ×F(1+M))

λ:波長
F:レンズのF値
M:倍率

なぜ、こんな話をしているかというと、最近発売された富士写真フィルムのFinePix700というデジタルカメラが広告で解像度170本とか公表していたのを思い出したからである。
レンズの解像度をメーカーが公表するのは珍しいので覚えていたわけだが、計算してみると
無限遠*3、F3.2、
λ=435.8nmで、587.8本
λ=656nmで、390.3本
となる。
この、限界解像本数に対して170本という値がどうなのかは、よくわからないが、
アサヒカメラ1993年10月号に35mm版50mmレンズの特集があり、それによると、F5.6では解像度が200本から224本*4くらいはザラのようである。

ただ、CCDが1/2インチで1280×1024本ということは、最低、ミリあたり、129本以上の解像度があればよいということか。



*1 昨日の「焦点深度と被写界深度」です。
*2 写真に興味のある人なら、1回くらいは聞いたことがあるでしょう。レンズの縦・横?の面のことです。
メリジオナル面=タンジェンシャル面、子午面。
サジタル面=ラジアル面、球欠面。
なんていうらしいです。
*3 無限遠ということは、倍率=M=0。
*4 なんか、見てると、200本の次は224本しかない。3DBenchみたいなものか?