フラッシュバルブとストロボ

先日、友人に手伝ってもらって、フラッシュバルブとストロボの簡単なテストを行ってみた。

測定は、セコニックL408とミノルタ フラッシュメータWFで行った。
ミノルタの方がセコニックより1/3段ほど渋めに表示されるようである。

発光器と露出計は1mの距離を置いて測定した。
友人によると、雑誌などでは2mの距離で測定し、出た目を2倍しているとのこと。
ひょっとすると、受光素子のリニアリティの良いところを使用するようにしているのだろうか?

フラッシュバルブ 2290
フラッシュバルブ 22B64+2/3
コメット PAIR S-500U45
コメット PAIR S-500U アンブレラ16+1/2
Wista 400W(リフレクタ有り)64
ナショナル PE56232+1/3
Canon 540EZ(105mm)32+1/2
コメット・Wistaは1灯のみの値
フラッシュバルブはシャッター速度1/15秒、他は1/500秒

と、まあこんなものか。
絶対的なストロボの性能については、常識を知らないのでコメントできないが、
コメットの500WとWistaの400Wは大体同じ程度の性能のようである。
Wistaもリフレクタをはずせば、45少々の値になったように思う。
ただ、Wistaはモノブロックで、コメットは電源部が別である。
つまり、Wistaはヘッドが大きく、コメットはヘッドが小さい。
このことは、アンブレラを付けたときにどのように影響するだろうか。

フラッシュバルブについては、強力の一言である。
最初、使い方がよくわからず、とりあえず、スイッチを動かしたら、
額のあたりで発光し、バシュッという、かなりの音で、少々ビビッた。
おまけに、発光後ビシビシとガラスの割れる音がし、電球を取り換えようにも、
雑巾で持たけければ、熱くて持てない。
そんなささいなことはおいても、実ガイドNo90は、さすが、M級である。
キャノン540EZは105mmにズームした時でさえ、32+1/3でしかない。
フラッシュバルブの反射傘は明確な資料がないが、照射角はかなり広そうである。
なにせ、1発、500円である。(ナショナル 22B 10コ入り ¥5200)

写真工業出版社のカメラ技術ハンドブックによると、

フラッシュバルブはアルミニウムまたはジルコニウムの細い線状の発光材を
ガラス球に封入し、さらにタングステン線とジルコニウムを主剤とし、
過塩素酸カリ(KClO4)、酸化鉛などの酸化物を混入した着火剤を封入してある。
フラッシュバルブを発火器に取り付け電流を流すと、まずタングステン線が加熱され、
ついで着火し、これが飛び散って発光剤に着火し燃焼発光する。

とある。

また、閃光電球は発光の特性により、MF、M、EPの各級に分類される。
FM級 小型でタイムラグは13±3ms
有効閃光時間8〜15ms
M級 一般に中級バルブが多くタイムラグは20±5ms
有効閃光時間8〜20ms
FP級 フォーカルプレーンシャッターに使用すれば、最高速度まで同調する。
有効閃光時間が最小25ms、ピークも平坦な閃光電球である。


最初は、コメットとWistaのストロボを計測していたので、露出計のシャッター速度を1/500秒に設定していた。
そのため、フラッシュバルブを発光させて、計測するとF2.8。
あれれ、そんなことは無い筈なんだけどな。
ということで、気が付いた。
そういえば、フラッシュバルブは立ち上がりが鈍いことに。
でも、露出計にFP接点などないから、今度は、1/15秒に設定して再度計測。
発光時の音は大きいし、なんか明るいような気がしていたから、光量はあるんだろうと思ったら、
F90。
さすがである。

発光前

電球の中にステンレスたわし様の発光剤が見える。

発光後

ステンレスたわしがきれいになくなり、電球はひび割れている。
ちなみに、ガラス球の上に、柔らかめのプラスチックかなにかでコーティングしてあり、
ガラスが飛び散ることは無い。


ところで、ミノルタの9Xiの後釜が発表されたらしい。
元ネタはこちら。
http://www.photodo.com/templates/display.lasso?show=203

と、見直していたら、Pentax67Uも!?
http://www.photodo.com/templates/display.lasso?show=222
こっちの真偽はわからないよ。