不動産の達人サービス

  〜不動産取引の掟(オキテ)〜

1 不動産は衝動買いしない
   
〜衝動は一瞬、住むのは一生〜
 
       パッと見に行った物件を気に入った。
       営業マンがいます。感じの良い人だ。
      「支払いは家賃と大して変わりませんよ」
      全ての人にあてはまるはずのない、賃貸より買ったほうが得だとする
      安っぽい論理に乗ってしまい、安易な考えで、又はあまり考えることなく話を進めてしまう。
       「後悔先に立たず」 「覆水盆に帰らず」
       営業マンは売ってナンボの人です。
      当たり前だがあなたの判断を保証してくれるわけではありません。
       「これは最高の物件です。こんなにいい物件はめったにありません、
      ○○さんにぴったりです。今ならサービスできます。
      頭金はあんまり必要ないんですよこの物件は。
      金利も上がりそうですし、住宅ローン控除もあります。底値の今が買い時です。
      あ、今2号棟が申込み入りましたよ。早くしないと売れちゃいますよ。」
       営業マンは詰め寄ってきます。
      確かにいい物件だ。しかも安い。支払いもなんとかなりそうだし、     
       一生懸命でまじめそうな営業マンだから、断るのは悪いような気もする。
       「お申込金は10万円です。
      持ち合わせがないのなら1万円でも結構です、○○さんの為に、僕が何とかしますから。
      そのかわり契約は明日にして下さいね。ご主人のお仕事が終わってから、
      時間は遅くても、何時でも結構です。お待ちしています。
      いいえ、問題ありませんよ。
      明日いらした時に重要事項説明を含む詳しいご説明をさし上げますが、特に問題は
      ありませんから。
      お申込書にサインをお願いします」      
       考えさせない作戦である。
      このように話を進めていくように営業マンは上司から教育されています。
      「鉄は熱いうちに打て」
      などと、あなたやあなたの気持ちは、鉄に例えられているのです。
     
       しかしちょっと待ってください。
      ここまで家を買わなかったんですから、ちょっとくらい待ってもいいじゃないですか。
      その間に売れたらしょうがない。
      人と同じで、その物件に縁がなかったのです。
      それよりも、
      支払いは本当に大丈夫なのですか?資金計画は甘くありませんか? 
      実家に戻ることは絶対にないのですか?
      家族が増えた時にこの間取りでも対応できるのですか? 
      転勤は絶対にないですか?
      10年後・20年後の自分と家族のライフスタイルやライフサイクルを考慮しましたか?
      他にもっといい物件がないと、自分で見ていないのにわかりますか?
      この物件に何か問題はないのですか? 
      物件周辺の環境は本当に問題ありませんか?
      契約条項は確認し、理解しましたか? 
      抜けている部分や、不利な条項などはありませんか?     
       考えるべきこと、チェックするべきことは山積です。
      たったひとつの事柄を忘れたり、見逃したことによるリスクが大きすぎるのが
      不動産売買です。
      そして、本来あってはならないことですが、現在行なわれている不動産取引では、
      契約書や重要事項説明書をはじめとする書類について、
      @足りない説明事項
      A間違った条文の書き方
      Bどちらかに都合のよい条文の書き方
      C何かをごまかそうとする条文の書き方
      などが非常に多く見受けられます。
       モレのない、ミスや悪意のない契約のほうが少ないのが現状なのです。
      顕在化しているトラブルは氷山の一角にすぎず、無理に納得してみたり、
      泣き寝入りしているケースが山ほどあるのです。
 
       むやみに不安を煽ろうとしているわけではありません。
      不動産を買うなというわけでもありません。
       多岐にわたる法律や慣行などが複雑に絡み合い、ただでさえ複雑な面を持つ
      不動産の購入に、衝動買いなどもっての外だと言うことに気づいてもらいたいのです。  
      
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