BrowseX
BrowseXは、Tcl/TkとC言語で記述されたWebブラウザです。
インストール
BrowseXはインストーラにより簡単にインストールできます。
インストールすると、Windowsの場合browsex.exeがインストールされます。
動作に必要なTcl/Tkや拡張はすべて1バイナリに含まれるため、別途インストールする必要はありません。
BrowseXには以下の拡張が含まれています。
Tkhtml, Tix, Blt, Tktable, Img, Ezsmtp, ftplib, TLS(SSL)。
Webブラウザ
HTML3.2仕様に準拠し、HTTPとFTPプロトコルに対応しています。
Webサーバー機能やSSL等のセキュリティ機能を備えています。
Frame/Form/Table等の機能に対応していますが、残念ながら、
サウンド、Java/Javascript、CSS、XMLに未対応です。(v1.2.4)
以下はBrowseXの画面です。表示はNetscapeやIEより速いようです。
まずは、Edit→Preferencesメニューで、ブラウザ、メイル、プロキシーサーバ等の設定を行います。
アプリケーション
WebブラウザのAppメニューからメイラー、アドレス帳、チャットのアプリケーションを起動できます。
以下はメイラーの画面です。POP/SMTPに対応しています。
国際化
27のEncodingに対応し、設定で切り替えられるが、日本語コード(JIS,EUC,SJIS)の自動認識機能はありません。
Encodingとフォントを正しい設定すれば、日本語を表示できそうだが、どれを選択しても文字化けが激しかった。
フォント設定の日本語フォント名も化けている等、国際化に関しては不十分である。
バグ
Windows固有のバグがあるので、回避策を示します。
- File→Openメニューでローカルファイルを開いた時、"file:/D:/foo/index.html not found"のようなエラーになる。
→とりあえず、Locationエリアで"D:/foo/index.html"と修正してやると正しく開くことができる。
- インラインでTcletを開くとWebブラウザが落ちる。
→設定でインラインではなくToplevelで動作させてやると正しく動作する。
BrowseX