Microsoft.NET

先日、Microsoft社からいよいよVisual Studio.NETが出荷開始されました。(日本は3月から)
Visual Studio.NETは、Microsoft .NETプラットフォーム対応の統合開発ツールです。
複数言語による開発がサポートされ、Microsoftから、Visual Basic.NET、Visual C# .NET、
Visual C++ .NET言語等が提供され、サードベンダーを含めると20言語が提供されます。
この20言語の中にTclがないようですが、これらだけが.NETに対応するという意味ではなく、
この20言語は、Visual Studio.NETのプラグインとして動作する可能性があるということです。

.NETとは?

簡単に言うと、Java対抗の技術で、Webアプリケーションが作れるということになりましょうか?
それだけでなく、Visual Studio.NETを使うと、JavaのようなMSILという中間コードを生成することにより、
CPUに依存しないアプリケーションを開発できます。そのための仕組みが、CRLというランタイムライブラリです。
MSILによるコードを最終的なネイティブ・コードに変換し(コンパイルし)ながら、実行します。
CRLには、Javaのようにガベージコレクションを自動的に行う機能があり、メモリリークを起こす可能性がなくなります。
重要なのは、Javaのようなことをするのに、20言語が選択またはミックスできるということです。
Microsoft.NET構想は、DOSからWindowsに変わったときより大きな変革なのです。

.NETの特徴

マルチ言語対応を除けば、どれもJavaやTclが目指したものと変わらないように思います。 しかし、Microsoftによって使いやすく改良された結果、すごいスピードで広まるかもしれません。

.NETの不安

.NETに不安がないわけではありません。痛みを伴う構造改革とも言うべきでしょうか?

Tclはどうなるのか?

さて、Tclは.NETに向かうのでしょうか? 誰もが疑問に思う?ことだと思いますが、...
TclコミュニティにTclの.NET化について尋ねてみると、大勢は.NET化の必要はないということだった。
それもそうである、マルチプラットフォーム、HTTP+HTML、SOAP+XMLは既にTclが実現しているものばかりです。
更に、Tcl Senior DeveloperのJeff Hobbs氏にTcl.NETの可能性について尋ねてみると、
.NETマーケットは数年でそんなに大きくなるとは見ていないようで、誰かが余分な時間を持っているか、
誰かが喜んでお金を払うのであればTcl.NETを開発するかもしれないというグレーな回答だった。(^^;)
そもそも.NET自体はスタートしたばかりで、未完成な状態で、正しく判断できる材料がないのも確かです。
.NETに向かう必要があるかどうかは、しばらく様子を見ないとわからないといったところでしょうか?

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関連情報

さあ、あなたも.NETについて、お勉強しましょう...