Powered by QuickTime

QuickTimeTcl

QuickTimeTclは、Tcl/TkからQuickTimeを操作するための拡張です。
この拡張を使ってオリジナルのアプリケーションを作ることができます。

主な特徴

主な特徴は以下の通りです。

動作環境

QuickTimeTclを使うには以下の3つのコンポーネントが必要です。
サポート・プラットフォームはMacintoshとWindowsです。 実際は、これ以外の組み合わせでも動作するようです。

インストール

インストールはインストーラに指示に従うだけで簡単です。
最初に拡張をインストールするフォルダを聞かれるので、Tcl/Tkのlibフォルダを指定します。
次に、サンプルコード、ドキュメント、拡張のソースコードをインストールするフォルダを聞かれるので、
適当なフォルダを指定します。

それでは簡単な例を見てください。

ビデオ再生

デジカメで撮影したMotionJPEGのムービーを再生してみました。

ビデオ・プレイヤー

これだけのコードで、ビデオ・プレーヤーができます。
package require QuickTimeTcl
pack [movie .m -file mvi_0220.avi]
-fileオプションの代わりに-urlオプションを使うとWeb上のムービーを再生できます。

サウンド再生

MP3を再生してみました。

MP3プレーヤー

これだけのコードで、オーディオ・プレーヤーができます。
pack [movie .m -file track02.mp3]

スナップショット

時間で位置を指定して、ビデオのスナップショットを撮ることができます。
スナップショットをTkのイメージに流して、ファイルに保存できます。

image create photo snap
.m picture [.m time] snap
snap save pic.ppm -format ppm
※同様のことはエクスポート・ダイアログでも出来ます。

ビデオ編集

時間とトラックで位置を指定してビデオ編集ができます。

# 全トラックのコピー
.m select 1200 600
.m copy
.m select 2400
.m paste
# トラック間のコピー
.m tracks select 1 1200 600
.m tracks copy
.m tracks select 1 2400
.m tracks paste
.m save

ビデオ・キャプチャー

外部リソースからのビデオ・キャプチャーをすることができます。

pack [seqgrabber .sg]
.sg configure -zoom 2.0

プレビュー付きオープン・ダイアログ

ファイルの内容を確認できるプレビュー付きのオープン・ダイアログです。
動画の他にJPEG等の静止画やサウンドのプレビューもできます。

オープン・ダイアログ

tk_getOpenFilePreview
日本語のファイル名は問題なく返りますが、フォルダのセパレータがスラッシュではなく、
バックスラッシュ(円記号)になっています。(バグでしょう)

エフェクト・ダイアログ

時間とトラックで位置を指定してビデオ・エフェクトができます。
エフェクトの設定結果をオプション形式で返します。

エフェクト・ダイアログ

.m effect 1 1200 6000

エクスポート・ダイアログ

ムービーとサウンドを保存するためのダイアログです。
出力ファイル名を返すだけではなく、実際にファイルに出力されます。
キャンセルを押すとUntitled.movが返ります。

エクスポート・ダイアログ

.m export

出力中はプログレス・ダイアログが表示されます。

プログレス・ダイアログ

エクスポート・ダイアログで、オプション...を押すと以下のムービー設定ダイアログが開きます。
ビデオ、サウンド、ストリーミング等の詳細設定ができます。

ムービー設定ダイアログ


QuickTimeTcl