ショートカットキー

GUIを設計する場合、マウスを使わずに操作する熟練者のことを考慮する必要があります。
「ALT」キーや「CTRL」キーを押しながら他のキーを押すという操作がこれにあたります。
Windowsでは、1つの目的に複数のショートカットキーが存在する場合があります。

一般的なショートカットキー

Windowsの編集系のショートカットキーをまとめました。
意外と知られていないショートカットキーもあったりします。

編集目的キーその他のキー
元に戻す (Undo)Ctrl + ZAlt + BackSpaceも使える
やり直し (Redo)Ctrl + Y繰り返しと同じキー
繰り返し (Repeat)Ctrl + YF4キーAlt + Enterも使える。Word, Excelなどに見られる特殊操作
切り取り (Cut)Ctrl + XShift + Deleteも使える
エクスプローラでは、選択した項目を、ごみ箱に移動せずに完全に削除する
コピー (Copy)Ctrl + CCtrl + Insertも使える
貼り付け (Paste)Ctrl + VShift + Insertも使える
削除 (Delete)Delete キー 
検索... (Find...)Ctrl + F 
次を検索 (Find Next)F3キー 
置換... (Replace...)Ctrl + H 
行へ移動... (Go To...)Ctrl + GWord, ExcelではF5キーも使える
すべて選択 (Select All)Ctrl + AWordではCtrl + NUM /も使える

Tclの仮想イベント

Tclでは複数のショートカットキーを仮想イベントとして定義できます。
デフォルトで定義されている仮想イベントは以下の通りです。(Tcl/Tk 8.4)

# Windowsの場合
event info
<<PasteSelection>> <<Paste>> <<Copy>> <<PrevWindow>> <<Redo>> <<Undo>> <<Cut>>

event info <<PasteSelection>>
<ButtonRelease-2>

event info <<Paste>>
<Control-Key-v> <Shift-Key-Insert>

event info <<Copy>>
<Control-Key-c> <Control-Key-Insert>

event info <<PrevWindow>>
<Shift-Key-Tab>

event info <<Redo>>
<Control-Key-y>

event info <<Undo>>
<Control-Key-z>

event info <<Cut>>
<Control-Key-x> <Shift-Key-Delete>

仮想イベントは新規に作成することもできますが、既存の仮想イベントに追加もできます。
以下は仮想イベント"<<Undo>>"に"ESC"キーを追加する例です。

# 追加する
event add <<Undo>> <Escape>

# 確認してみる
event info <<Undo>>
<Control-Key-z> <Key-Escape>

仮想イベントはバインドで使うことができます。
仮想イベントを使うとバインドの記述がすっきりして見やすくなります。

bind . <<Undo>> {}

参考文献