5.17 記者会見 〜そして何も伝わらなかった

5月12日(日)―■読売新聞、突然の修正試案発表
「な、なんじゃあこりゃ〜〜〜!」


5月13日(月)―■小泉首相が修正を指示、読売修正試案に言及


5月14日(火)―■共同アピールの会定例会議

A:読売新聞はこんな修正案どうして出してきたの?
B:かなり上層部の判断らしいぞ。××部長は知らない、寝耳に水だって言ってた。
C:与党がうちに接触してきたときにほのめかした修正案よりも全然後退しているじゃん。
E:報道の自由と両立をって、メディアがますます特権化するだけでしょ、こんな修正案。
A:本気でメディア規制側面の修正で済む問題だと思ってるんだな。
B:ますます、反感を買うよ、こんな修正案だしたら。やっぱりメディアは自分のことしか考えていないって。
E:でも、マスコミがこの問題を扱うとメディア規制の面ばかりが強調されているのはやっぱり問題だよ。
C:小泉がこんなに早く飛びつくとはね。裏事情はどうなの?
D:渡辺恒雄--中曽根康弘ラインの策謀かな? 
B:いやあ、ここんとこ官僚が精力的に法案説明をしにメディアを回っているらしいし。
A:メディアを分断させようと、再販制度の廃止をネタに揺さぶったとか?
C:しかし、他のメディアや野党はこの修正案にのるかな?
D:いやあ、いくらなんでものらないだろう。
E:しかし、こっちが対抗法案を発表する17日に狙い撃ちのようだね。
D:違うよ、公明党が修正案を出してきたらヤバかったけど、これはうちに追い風だよ。
E:どうして?
D:だって、審議入り前に新聞読んでいきなり修正指示だぜ。
C:そうそう、政府案なのに首相自ら欠陥法案であることを露呈してしまったわけだ。
A:こりゃあ混乱するね。
C:うん、うちの対抗法案はどうしたって読売の修正案と比較されるわけだ。
D:包括案とうちの個別法のための基本法制定という構図がはっきりするぜ。
B:うん、修正案じゃだめなんだ。廃案にして新しい概念の保護法を作らないと。
C:修正したって、法案の発想からして全体主義的な国民管理なんだもの。
D:そこが問題で城山さんは怒っているだろ?
A:城山さんをボケ老人呼ばわりした発言は村上誠一郎議員らしいね。
E:声がでかいからわかっちゃったらしいけど。まあ、本人も開き直っているし。
C:恣意的解釈が最小化されていないこんな法律作っちゃって、政権が変わったら自分の首を絞めることにもなりかねないってわからないのかなあ。
A:想像力が働くのは、まずは個人情報保護利権なんじゃないの?
D:とにかく修正案がでてきたってのは、政府案の廃案を求める僕らにはいいことだよ。
E:なーんだ、読売に抗議に行くのかと思ってたよ。
C:そんなことしなくても、修正案じゃダメだって伝わるよ。

全員:そう、修正案じゃダメなんだって!




―そんなやりとりがあって……。



5月17日(金)■個人情報保護法案実質審議入り
首相が検討を指示した法案修正を、担当の竹中大臣が否定する。
予想通りだが、まさに、なんじゃこりゃ〜〜! である。


同3時30分■共同アピールの会 対抗法案発表記者会見


(日比谷パレスに陣取ったメンバー)



(あふれんばかりの報道陣)


メンバーはさまざまな角度から政府案のあまりの問題点多さを指摘し、これは修正では解決できない。改めて廃案を訴えた。そして包括法ではなく、分野ごとの特殊性に対応できるような個別法の制定するときの指針を示した個人情報保護基本法案を発表。


最後に5月26日(日)5時会見終了。

ふー、くたびれた!

打ち合わせを終え、仕事に戻る。

おっ、NHKの7時のニュースが始まったぞ。


アナウンサー:一方、実質審議入りの今日、作家やジャーナリストのグループが修正案を発表しました。






……??


……修正案?……。



へ??





修正案










僕は思った。



松田優作なら…
きっとこう言うだろう。






そう、みんなももうオチが
わかっちゃっているはずだ。



じゃあ、みなさんご一緒に!



せーの!








って
「ガチョーン」
谷啓だよ!



あまりのショックで
取り乱しちゃったけど…



これじゃあ、やっぱり
メディアの規制・検閲は
必要だなっ!!

(それじゃ本末転倒だろ!!)