5.26 小泉純一郎宛の抗議文

 拝啓 小泉純一郎さま!!

 個人情報保護法案をめぐって小泉政権は現在、新聞・テレビ・出版の全メディア(読売系を除く)の、・反対・の声に包囲されています。メディアvs国家の対決図は、おそらく六〇年安保以来のデキゴトでしょう。あの時の岸内閣は安保条約締結を強行した後、崩壊しました。あなたはいまその歴史的教訓の前に立たされているのです---それでもなお、与党三党で強行突破なさいますか?

 私たち「個人情報保護法案拒否!共同アピールの会」は、秘書給与問題や愛人スキャンダルなど与野党議員不祥事が続発しているいまの国会に絶望し、作家の城山三郎、井上ひさしさん等とともに、「国会は、色と欲とカネにまみれて、いわば液状化してしまった状態にある。いまの国会議員に日本の針路を決める重要な法案を審議する資格はない」として《衆院解散》の声をあげました。

 城山三郎さんは「もし法案が通ったら、私は『言論の死』の碑を建てる。そこに、法案に賛成した議員全員の名前を記す」と叫んでいます。

 私たち「共同アピールの会」も、・法案賛成の議員を再び国会に送るな・をスローガンにして、4月29日には、福田官房長官の地元選挙区・群馬県高崎市で大規模な抗議パフォーマンス行進を決行し、今日5月26日には、あなたの地元・神奈川県横須賀の地で、あなたを支持する人々に「小泉NO!」の声をあげるよう呼びかける国民行進を展開しています。

 私たちの個人情報保護法案反対 !! の心が如何なるものかは、同封した市民向けビラにお目通しください。

 私たちは「戦時の有事法制、平時の個人情報保護法案」どちらにも反対 !! です。

 この2つがセットになって、日本は戦国国家の情報統制時代にひきずりこまれてゆくからです。どうか小泉首相、サワヤカ笑顔の息子・孝太郎クンに召集令状の赤紙が舞い込む日が来ないように願いながら、あなたと戦う日本人もいるのだということを心にご記憶ください。

 靖国の英霊だけが・至純の魂・ではないのです。




2002年5月26日 
個人情報保護法案拒否!共同アピールの会