6.24 宴の始末 〜夢の島からこんなものが〜

ご存じのように個人情報保護法は3回目の継続審議となりました。

正直ホッとしてもいるんですが、継続になっても、読売の提案に毛の生えたような修正案がどこかから出され、この秋には成立する可能性もあるから油断は出来ません。

……とまあ、真面目な話はさておき。(←おい!)

こう硬直化しちゃうと、サイトの更新ってのも苦労するもんですなあ。まあ、現在共同アピールの会は極秘に『プロジェクト×(←バツと読む)作戦』というトンチキ企画を計画してるんですけどね。ふふふふ。内容はまだ内緒。



さて、5・26の横須賀行動で一段落した事務局。1年3ヶ月に渡る活動で、気がつけば、編集部はプラカードや衣装、幟、横断幕、ビラ、メガホン、ヘルメット、アフロのカツラ、新聞切り抜き、関連書類および資料の山山山。

そういやあ編集部にやってくるモデルさんやクライアントさんも、なんだろう一体って怪訝な顔してたもんなあ。どうみてもゴミの山! ロマンチックに言い換えれば、夢の島!

ええーい、大掃除だ!

……ってことで、大掃除をして見つけたものの巻!



共同アピールの会はまったくバラバラな個人の集まりなので、連絡をどうしているかというと、ほとんどがメーリングリスト。便利な世の中ですな。

しかし、このデジタル時代に携帯電話ともパソコンとも無縁な男がいる。


吉田司。


この男、手書きであるのはもちろんだが、原稿用紙に書かないのだ。たいがいコピー用紙のような無線の紙に、どどどどどーっと書いてくる(えー、ちなみに唐十郎さんもこのタイプですな)。

どんな字かというと……。


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どうです? 顔からイメージできない読みやすい字だね。しかし、解せないのはこの吉田司、コンピューター全然使わないのにビル・ゲイツと対談とかしちゃってるんですから不思議なものです。

上の原稿は2001年7月に書かれたものですから、個人情報保護法が単に新聞、テレビといったメディア規制の問題だけでなく、すべての国民に係わるデジタル時代の言論統制法としての危険性を、早くから指摘していることがわかります。

次に、今年の1月に沖縄集会にむけて城山三郎さんが書いてくださった檄文を発見しました!


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そして、5月、読売新聞修正試案が発表されたとき、井上ひさしさんが新聞協会に向けて読売試案に同調するなかれ! と迫った文書見っけました!


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以上、大掃除をしてでてきた生原稿コレクションでした。

デジタルでの原稿のやりとりが多くなり、作家の生原稿ってのがお目にかかれなくなってきたけど、亡くなった司馬遼太郎さんの小説の生原稿などを見ると、赤だけでなく、青や緑の鉛筆を使って、吹き出しを入れたり、原稿を推敲した跡が残っていて、文章がどう変化していったか、思考の流れのようなものを読みとることができて、楽しいもんです。