9.2 札幌から東京を撃て!頂上作戦リポート

9月2日の札幌でのスタート集会には、久田さん、笹倉さんに駆けつけていただき、佐野眞一さんが講演にたちました。

集会に先立って、札幌市内をデモ行進しましたが、北海道新聞の青年部のメンバー等、多くの参加者があり、私も70年安保以来の1時間の行進で青年に戻った感覚でした。市民にも好感をもって迎えられ、共に「自由」を縛られることへの危機感はアピールできたと感じています。

集会では、佐野さんが個人の首根っこを押さえ込もうとする公権力の狙いや”鈍感と萎縮”の二重苦に喘ぐメディアへ厳しい警鐘を鳴らしました。

また、「メディアスクラムは止めようと思えば1秒後に止められる。メディア不信の原因は、取材の行き過ぎではなく、事の深層を追求しない姿勢そのものが問われている」として、最大の武器を放棄しているメディアの自虐ぶりを批判しました。

引き続き、北海道も粘り強い闘いを繰り広げたいと考えています。


文=古田俊暁 (JCJ日本ジャーナリスト会議北海道支部事務局長)
当支部のホームページで詳細を報告しています。
(佐野眞一さんの講演要旨もアップしています)


当日、私ほか東京勢も集会前の大通り公園前などの市内デモに参加しました。テレビカメラがしきりと回ってましたが、放映されたかしら? 市民にはなかなかの注目度でした。

ともかく、私、室蘭市生まれの道産子でして、札幌にも、恩師、同級生などあれこれたくさんおりますので、恥ずかしいし、ちょっとヤバくもあって、黒サングラスで変装しておりました。

集会での、佐野真一氏の講演「誰がメディアを殺したか?」は、内容にとても熱いものがあり、100名ほどの参加者は心を打たれ聞き入っている様子でした。

実は、私も、ノンフィクションのもの書きをやっていくことのハードさにかなり最近滅入っていて、もっと快楽的にちゃらちゃら生きたいな(もう、充分にちゃらちゃらしてるか?)と思っていたのですが、こんなことではいかん、といささか殊勝な気持ちになりましたゾ。

その後の夜の懇親会(カニだのウニだのイクラだのどっさりよ!)で、親しく話したとある新聞記者嬢が、「地方で記者をやっていると、時々、自分がなにをやっているのか分からなくなるけれど、佐野さんの話を聞いて、自分の向かうべき方向性が見えた」と言っていました。

こうやって、全国各地に同志を得て、なにかにつけて助け合い、呼応しあって取材活動などもやっていくことで、対象を広くかつ深く捉える力を育てあえたらいい、そんなことを強く強く実感したものです。

札幌で出会った皆さん!
9・28、東京のよみうりホールでまた会いましょうねえ!


文=久田恵(ノンフィクション作家)