9.5 九州・福岡から東京を撃て!頂上作戦リポート

 集会は「だれが『自由・平和』を殺すのか NO!メディア規制・有事法制」と題して、福岡市博多区の福岡朝日ビル会議室で開催されました。九州マスコミ共闘会議の主催ということもあり、九州各地から一般参加者も含め約170人が参加、ノンフィクション作家の佐野眞一さんの講演を聴き、政府・与党が秋の臨時国会で成立を狙っている法案を阻止する運動をさらに強化していく決意を新たにしました。

池田泰博MIC事務局長(新聞労連副委員長)は開会あいさつで「法案反対の取り組みを全国10ヵ所以上で計画している。人権、平和、プライバシーが脅かされようとしている。一人一人が自由で生き生きと暮らせる社会にするためにも、地方から声を上げていかないといけない」と強調しました。

 この後、地元で反対運動に取り組んでいる田村元彦さん(西南学院大法学部講師)、郡島恒昭さん(宗教家)、山崎あづささん(弁護士)がそれぞれ決意表明をしました。

 講演で佐野氏は「20世紀は戦争、核、飢餓と見るに耐えない愚行の100年だった。21世紀は新たなスタートに立った世紀だったが、我々が20世紀で克服していなければならない課題を21世紀に持ち込み、さらに拡大しようとしているとしか思えない」と世界の流れを述べました。

 その上で、有事法案や個人情報保護法案などの法制化や住基ネット実施などで、自由にものが言えなくなることへの危機感を表明。国家が法案成立をせいているのに対し、メディアは劣化していると主張し、「メディア規制法、有事法案、住基ネット反対と思っているのならなぜそう言わないのか。読者、市民にハッキリと真実を伝えるべきだ」と厳しく注文を付けました。

 最後に、市民の自由、平和が脅かされようとしており、2002年が大きな曲がり角である認識を示し、「少なからず言論にかかわっている者として何をやっていたのかと言われたくない、そうしたくない」と、悪法阻止に向け決意を述べました。

(新聞労連九州地方連合ニュースより)
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