9.12 沖縄から東京を撃て!頂上作戦リポート

集会は430人ぐらいは入ったものと見られ、1月を上回る大成功でした。有事法制や住基ネット問題も前面に並べたことと、個人情報保護法案問題に対する認知度、関心が高まっていることがあったからでしょう。今回は実質的に2週間余りという超短期の取り組みでしたが、1月と会場も同じで1月のメンバーとノウハウを活用できたことは大きく、短期間であるがゆえの危機感が集中力を高めダッシュを可能にさせたと思います。もちろん、やるべきなのにできなかったことは多々ありましたが。

運動という面からすると、ぼくは二つのポイントを考えていました。一つは?実行委員会をマスコミから大きく広げること。石川真生さん、ジャン・マツモトさんという二人のフリーの表現者、沖縄県産本ネットワークの皆さん、そして学生たちが入って非常に大きな役割を果たし、存在感を示してくれました。この成果は非常に大きいと思います。

もう一つは、マスコミや労組団体の動員による内輪の学習会ではなく、マスメディアを含む表現者と市民の対話・交流の場にすることでした。フロアとのやり取りの時間をもっと取れればよかったのですが、それもおおむね成功したのではないでしょうか。感想文がどれくらい集まったのか分かりませんが、反省会でじっくり読みたいと思います。

今後の課題は、東京決戦にだれをどのように送り出すか。関係労組、組織が派遣費を出し合うことになるでしょうが、それを、幅を広げた実行委員会の枠組みにどうマッチさせるか。行かせたい人、送りたい人、行きたい人を一人でも多くと、知恵をひねり出したいものです。

そして、運動の継続です。この実行委員会はいったん閉じることになりますが、いつでも再結集できるものにしたいし、不定期の勉強会をやっていってもいいのではないでしょうか。10月には県産本ネットがイベントをやるし、石川真生さんと学生たちは地位協定問題のシンポジウムをやります。これらに協力していくことも、運動の継続につながるでしょう。

もっとも重要なことは、実行委員会の主力をなしたぼくたちマスコミの面々が自分の紙面や番組でこの問題をどう取り扱っていくかです。それがないと集会での僕らのアピールはウソになります。

合わせて一人一人の市民として何をしていくかです。目取真俊さんが「それぞれの立場でできることを」と訴えていました。僕も合宿からもどったら那覇市から例の黒い通知(黒紙?)が来ていました。何の説明もない一方的な通知に対する抗議文をつけて送り返します。

集会では会場から「今アメリカが起こそうとしているイラクに対する戦争についてどうすべきか」という問いが突きつけられました。間近に僕らの目の前にある問題に対じしながら、沖縄のマスコミで働く人間として、一個人として考え行動しなければならない。しんどいけど、何もしないわけにはいかない。

今日、明日と、リウボウホールで東京新聞記者の吉岡逸夫さんのドキュメンタリー映画「アフガン 戦場の旅 ー記者たちは何を見たのかー」の上映と吉岡さんのトークがあります。たくさん来てくれればいいのですが。

ちょっと長くなってしまいました。


(文=米倉外昭・沖縄集会実行委員会委員長)