ホワイトカラー・エグゼンプション 一部のホワイトカラー労働者には、「1日8時間、週40時間」の労働時間規制を適用せず、残業代も 支払わないという制度のこと。自律的労働時間制度ともいうようです。 現在の労働基準法では、1日の労働時間を8時間に制限し、その時間を越える労働(残業)に対しては、 25%の割増賃金を支払わなければならないと使用者に義務づけています。 この労働時間規制は、労働時間が仕事の成果に比例しやすいブルーカラー労働者には適切だが、労働時間に よって成果を評価しにくいホワイトカラー労働者には適切ではないと考えられていることからの発想です。 アメリカなどでは、年収が一定の基準以上あり、他者から仕事内容について指示されず、自分の権限と責任によって 専門的な仕事を進めるホワイトカラー労働者は、年俸制などの雇用契約とし、残業代を支払わない雇用形態が 認められています。 2005年6月、日本経団連が日本版ホワイトカラー・エグゼンプション導入の提言を行い、厚生労働省は関連法案を 提出する方向で調整していますが、「制度の導入によりサービス残業が合法化する懸念がある」などの反対意見も 多く、日本人には不向きだと考えます。 労働時間管理が苦手な日本の管理職には、喉から手が出るほど欲しい制度でしょうが・・・