ワークシェアリング 失業率が高いヨーロッパで、雇用者数の増加のために考えられた方法です。 「仕事の分かち合い」を意味しています。たとえば、これまで3人が8時間ずつやっていた仕事を、 4人で6時間ずつやるように変えた場合、1人分の仕事が増え、他の3人には余暇の時間が増えることに なります。そのように、労働者一人一人の労働時間を短縮することで、各企業により多くの労働者を 雇う必要が生じ、それをもって全体の雇用者数を増やし、失業者を減らす政策のことです。 ワークシェアリングは、労働問題を考える上で大きな鍵となっていますが、ワークシェアリングにともなう 給料減の問題について労使間で話し合い解決しなければなりませんし、サービス残業の廃止や 年休取得率を上げるなど労働条件の改善をすることとセットで考えなければなりません。 また、日本の場合、労働基準法違反の「サービス残業」が横行・常態化しており、それを全面解消する だけで、ワークシェアリングが可能で、かなりの失業を解消できるという見方もあります。