歌唱指導のコツ(その1)

初めて歌う歌を元気良く!

 

第2期教育技術の法則化 24 (学習指導―これだけはやりたいU)

詩や短文をおぼえさせる方法(石橋 卓氏の実践)を,音楽の授業(初めての歌を歌う時)に応用してみた。

初めて歌う歌。
歌詞も初めてなら,もちろんメロディーも初めて。
そんな時に,お勧めの方法。
初めて歌う歌も,この方法で子供たちは元気に歌えるようになる。
おまけに,歌詞もバッチリ覚えます。
全学年で使えます。(低学年ほど,大喜び)
1.jpg (13958 バイト) @ 黒板に,歌詞を大きく,ひらがなで書く。
模造紙などに書くのではなく,「黒板に書く」ということがポイントである。
  A CDを聴かせたり,範唱したりして一通り曲を歌えるようにする。
この部分に,あまり工夫の余地は今の所思い浮かばない。
何度か聴かせて,部分ごと教師・子供・教師・子供とまねをさせながら一通り歌えるようになるまで練習する。
  B 全員起立。
        今からCDを3回流します。その間に1番の歌詞を覚えなさい。
        覚えた人から座りなさい。
ここでは,CDにあわせて歌う必要はない。(といっても,たくさんの子供はCDにあわせて歌うが)
  C すごいねえ。もう覚えちゃったんですか。
      念のため,もう一度黒板の歌詞を見ながらみんなで歌ってみましょう。
全員で歌わせる。
リズムやメロディーがあやしい部分は,ここでワンポイントアドバイスを加えても良い。
2.jpg (13849 バイト) D 「歌は,まず歌詞を見なくても歌えるようになることが大切ですね。
でも,信じられないなあ。そんなに早く歌詞を覚えられるのかなあ。
ほんとかなあ。
こうやっても歌えますか。」
などと言いながら,黒板に書いた歌詞の一番下の部分を消す。
「どうですか,これでも歌えますか?歌ってみましょう。」
と言って,みんなで歌う。
 

 

 E 「すごいねえ。信じられない。でも,こうすれば無理でしょう。」
 などといいながら1回ごとに,いろいろな消し方で歌詞をどんどん消して歌わせていく。
3.jpg (13301 バイト) 真ん中あたりを,グニャグニャに消したり
4.jpg (10375 バイト) 一番上の文字だけ残したり
5.jpg (9834 バイト) 一番上の文字の半分だけ残したり

消し方はいろいろ工夫してみてください。

1回消そうとするたびに子供たちから悲鳴が上がり,1回ごとに元気な歌声になっていく。
「もっと,元気に歌いなさい」など,言う必要もない。

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